OVRランドマップ:メタバースは別次元へ
イタリアのOVR社は、AIの力を利用して、シンプルな写真から物理的な世界の3Dマップを作成することができます。高価なハードウェアを必要とせず、ポケットの中のスマートフォンだけでできます。
現在、ARアセットをOVRLand内で土地の局所化をする際には、屋外では数メートルの誤差があり、屋内では全く信頼できないというGPS精度の制限がありますが、スキャンされたOVRLandでは、10 cmまでの局所化の精度を得ることができます。
新しいAR体験
屋外の特定の壁や像に体験を局所化したり、既存の建物にARを正確に重ね合わせたり、屋内や複数のフロアにある資産を地理的に特定したり……など、これまで技術的に実現できなかったAR体験の創造に、まったく新しい領域が広がります。
しかし、これはARの精度や、物理的な世界とデジタルの世界をより広く橋渡しすることだけではなく、OVRで新しい経済を生み出すことにもつながります。
例えば、『Axie Infinity』は、Play-to-earnの可能性を示しました。これにより、多くのプレイヤーがメタバースで生計を立てることができるようになり、地球上の貧しい人々の間にソーシャルインクルージョンを生み出すことができました。
OVRは、その技術を使ってMap to Earnの可能性を解き放ち、OVRLand Scannersの群衆がポケットの中のスマートフォンで物理的な場所をスキャンするだけでOVRトークンを獲得できるようにします。
OVR社のCEOであるDavide Cuttini氏は、AR Metaversesの未来について次のように語っています。
「現実と仮想が融合し、小さなコンタクトレンズのおかげで現実と非現実の区別がつかないような世界を想像したとき、クラウドソースによる3D世界のスキャンは、驚くべき新しいインフラを作るための基本的なレンガとなります。コモディティデバイスから利用できるAIモデルによる現実世界の完全な理解がなければ、ARプラットフォームの本格的な普及は望めません。OVRは、この素晴らしい新しい生活様式へのアクセスを民主化するための正しい方向性だと思います。
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現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。