クリプト訪ねて三千里:第882話
自動売買ボットとスポット-先物アービトラージ戦略

自動売買ボット
最小限の作業で十分な利益を得たいという方のために、取引実行を自動化してくれるトレーディング・ボットが有効でしょう。市場にはさまざまなプロバイダーがあり、機能や価格モデルも異なります。Pionexは、Binanceの最大のブローカーであり、独自の取引所も持っています。

スポット-パーペチュアル先物のアービトラージ
このトレードはデルタニュートラルと言われており、パーペチュアル先物の「ファンディングレート」メカニズムを利用します。通常、先物契約は将来の特定の時点で受渡日が設定されています。パーペチュアルは様々な意味で、受渡日のない先物の一種です。これは比較的最近の発明で、暗号資産市場で広く利用されている機能です。

通常の先物と同様に、パーペチュアルはトレーダーが比較的高いレバレッジ(多くの取引所では最大125倍のレバレッジが可能)を使用できるため、リターンや損失が拡大します。

受渡日とそれに伴う2つの価格の収束がないため、パーペチュアルにはファンディングレートと呼ばれる別のメカニズムが組み込まれており、パーペチュアルと原資産の価格を一致させるようになっています。ほとんどの場合で強気の市場では、パーペチュアル先物の価格がスポット価格を上回り、その時はロングがショートにファンディング・レートを支払い、弱気の市場ではその逆となります。この決済メカニズムは通常8時間ごとに行われ、ロングとショートの出来高に応じて変動します。ロングの取引量が多く、先物の価格がスポットに比べて上昇している場合、ファンディング・レートはその差額を補うために高くなり、価格はスポットに向かって下降します。

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BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。

第596話からのターン。バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきます。

~第595話まで
現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。

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ABOUTこの記事をかいた人

農耕型・堅実派のアルゴリズムトレーダー。夢はヘッジファンドを自動で運用することです。簡単なプログラミングからパソコンの組み立てまで全て一人でできるバランス感覚の持ち主です。 DeFi(分散金融)をわかりやすくお伝えすべく「クリプト訪ねて三千里」に挑戦しています。