バイナンスが提供する教育サイト「バイナンス・アカデミー」の質が高くて重宝します。初心者向けなのかもしれませんが、基本が抑えられていて実用的です。
今日ご紹介するのはバイナンス・ブリッジの記事です。ブリッジというのは、各ネットワーク間での相互運用をするための橋を意味します。関西関東の50Hzヘルツ、60Hzヘルツのどちらでも使えるように、Suica(スイカ)、ICOCA(イコカ)、PASMO(パスモ)、PiTaPa(ピタパ)、manaca(マナカ)のどれでも使えるようにする方法です。この交通系ICカードのほうがわかりやすいですね。BTC、ETH、USDTなどの資産を保有しながらバイナンス・スマートチェーン (BSC) のDeFiに参加しつつBTC、ETH、USDTへのエクスポージャーを維持することができます。
コインやトークンをラッピング、つまりバイナンス・ブリッジサービスを使って、ネイティブブロックチェーンとバイナンス・スマートチェーン (BSC) の間で暗号資産を変換することができます。例えば、バイナンス・スマートチェーン (BSC) 上にUSDTを送金する場合、バイナンス・ブリッジはイーサリアム ERC-20からバイナンスのBEP-20へのクロスチェーン変換をサポートします。注目すべきは、これらのラッピングコインが、パブリックアドレス上の実際のコインやトークンに裏付けられていることです。
現在、バイナンス・ブリッジプロジェクトはERC-20とTRC-20のクロスチェーン転送をサポートしています。すでにご存知かもしれませんが、ERC-20はイーサリアムで広く普及しているトークンの規格です。TRC-20はTRONネットワークの同様の規格です。
ペグ・インとは、元のネイティブブロックチェーンからBSCトークンに変換する機能です。逆にペグ・アウトとは、BSCトークンからネイティブブロックチェーンへの変換を意味します。BSC上でコインやトークンをペグすることができ、ますます利便性は高まります。これもバイナンス・ブリッジプロジェクトのおかげです。異なるブロックチェーン間のクロスチェーンの流動性をさらに高められるのがブリッジプロジェクトであり、DeFiにおいては必須の知識になりつつあります。
ペグ・インを行うには、まず、Binance Chain WalletやMetaMaskなどの互換性のあるウォレットが必要です。取引が完了すると、バイナンスブリッジがトークンをロックし、BSCへのペグが完了します。これで、ペッグされたトークンの使用を開始することができます。大量に変換したい場合は、まず少額から始めた方がいいでしょう。作業が正常に行われていることを確認することはこの世界では常識となっています。
Suica(スイカ)、ICOCA(イコカ)、PASMO(パスモ)、PiTaPa(ピタパ)、manaca(マナカ)は各鉄道会社が協力して相互利用を可能にしていますが、DeFiの世界では自分たちで相互利用の場を探して運用していかなくてはいけません。すべて自己責任ですが逆に言うと個人の力量にかかっているというわけです。
An Introduction to Binance Bridge
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BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。
第596話からのターン。バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきます。
~第595話まで
現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。