FATFの苦心とDragonfly Capitalの投資ポートフォリオとGalaxy Digitalの第2四半期の数字。クリプト訪ねて三千里:第509 話 P2P Derivatives

BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。

現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考える筆者が、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムです!その日目に留まったメディア記事も幾つかピックアップしてお届けします!

勝手にピックアップ。今日のクリプト界隈の出来事。

 

・FATFのクリプト規制への苦心が垣間見えるレポート(The Block)

CEXのKYC済のウォレットに関するガイドラインは明確で順次規制に向けて動いてはいるものの、今回は個人ウォレットについても言及。具体的なガイドラインを提示するには、まだ調査が必要ということですが、その動向に焦点が集まっている。

⇒取引所で購入したクリプトに関しては他のKYC済のウォレットにしか送金できない、というような仕様も出てくるかもしれません。

 

・Dragonfly Capitalの投資ポートフォリオ分析(The Block)

サンフランシスコと北京に拠点を置くDragonfly Capital。100万米ドル近くのAUMを誇り、現在は第二号ファンドの組成に向けて資金調達中とのこと。DeFiを初め、Tendermint等のインフラの幅広い領域に投資。

⇒やはり良い案件は限られたVCに回ってきているな、というのが分かるマッピング。

 

・GalaxyDigitalの第二四半期の数字(The Block)

2020年度の累積売上は$38M(前年同時期は$113M)。OTCでは取引量が$1B越え。市場は好感し株価は7%増。DeFi領域の研究を最近行っているとのこと。

⇒一種の指標として監視しているGalaxy Digitalの数字ですが、トレーディングは相変わらずとして、OTCによる取引量増はマーケット全体を鑑みると良い材料だと思っています。

 

今日のスタートアップ・ハント!

 

P2P Derivatives:https://github.com/p2pderivatives/p2pderivatives-client

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P2P DerivativesはDiscreet Log Contracts (DLC)というオフチェーン的な方法で即時のトランザクションとスケーラビリティに対応しているDeFiアプリ。詳しい扱い方はこちら

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