ダッチオークション形式のDEX!クリプト訪ねて三千里:第108話 DutchX

はたまた本日はDeFiの検証に戻ってみましょう、ということでDutchXというDexをご紹介させていただきます!

DutchX:https://dutchx.readthedocs.io/en/latest/

Fully decentralized trading protocol that allows anyone to add any trading token pair

その名から想起されるように、DutchXはDutch Auction形式*を採用したEthereumベースのDexです。

*最高値から段々と呼び値を下げていき、最初に買い手がついた価格で売買が成立する競売方法。通常のオークションである、入札する買い手側が価格をつり上げながら、最終的に最も高い価格を提示した買い手に落札される方式である「イングリッシュ・オークション」とは反対に、価格が順番に下がっていく仕組み。

 

ざっくりとした使い方としては、

①売り手は、まず売りたいトークンをスマートコントラクトにデポジット。

②買い手は、買いたいトークンの競売時に希望購入価格を入札します。

③最高値を提示できれば、契約完了。

 

また、DutchXの参加者は取り扱い通貨(Whitelistに登録)をスマートコントラクトにロックすることで、独自通貨である1Magnolia(=1Eth)を発行し、DutchXでトレード、プロトコルの流動性に寄与します。そしてMGNの保有量に応じて取引手数料が分配されるという仕組みです。

 

今回は深く掘り下げることはできませんが、価格フィードをどこから引用しているか等、少々仕組みが複雑な点、是非お時間あるときに一読してみると面白いかと!

 

個人的に興味深い点は、Dexの弱点である流動性を”時間制限”を設けて回避していること。筆者も仲間内で同じようなアイデアを話していた折、勝手に親近感を覚えています(笑)

しかし、オークションが1ペアにつき、1つずつしか開催されない非効率性、利便性の低さをどうするのか、複雑になりそうなインターフェースをどうするのか、開発チームの動向が気になります。

 

DutchX

・出資ラウンド(2019/7現在):$-

・資金調達額:-

・ポジションや提携について

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