・UTXOとは?
UTXOとは、英語でUnspent transaction outputの略称で、未使用トランザクションのアウトプットのことです。主にビットコインで使われている技術です。
これはブロックチェーン状にあるトランザクションの取引データのみに基づいて計算し、アドレスの残高を管理する方法です。
・トランザクションのinputとoutput
ビットコインのトランザクションは、送信(アウトプット)と受信(インプット)で構成されるが、UTXOがこのアウトプットから生成されるため、厳密にはUTXOがインプットになっていると言えます。(トランザクション→UTXO→トランザクション→UTXO…)
すなわち、ビットコインの送受信はUTXOを通して行われていることです。
・UTXOのメリット
みなさんが使っているウォレットなどに表示されている残高は、実はウォレットの中に残高がいくらあるというデータは残っていません。ではどのようにそれが表示されているかというと、今まで行われて来たトランザクションのデータを全て計算して残高を表示しているのです。上の説明が難しいと感じる方は、これがUTXOで実現されていると考えて頂ければ良いかと思います。そのため、残高の書き換えやトランザクションの追跡による他社の資産の確認が難しいことなどから、富の集中の判別が難しくハッキングに狙われにくくなるというメリットがUTXOにはあります。
・UTXOのデメリット
UTXOのデメリットとしては、残高を算出する際全てのトランザクションを計算する必要があるという点です。スマートコントラクトのようなプログラムを実装するとなると更に膨大な計算量が必要になるため、UTXO自体の計算が複雑であることから莫大な時間がかかってしまし合理的ではありません。
以上のようにUTXOという技術がビットコインのトランザクションにおいて使われています。これがビットコインが最も安全な暗号資産であるといわれる1つの要因でもあります。
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BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。
第924話からのターン。暗号資産、DeFi、NFTに感化された新進気鋭の若手が定期的に登場します!
ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムもあり、アメリカ発の最新情報など絶妙にサンドウィッチされて生きた情報をお届けいたします。
第596話~第923話まで、バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきました。
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現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。