みなさま、こんにちは!またまた少し、新しい取り組みを始めさせていただきます!その名も『井の中の蛙、NYを知る』。『クリプト訪ねて三千里』だけでは捉えきれないNYのフィンテック、ブロックチェーン動向をもう少し踏み込んだ内容で、しかし長くなり過ぎないように、かいつまんで書かせていただきます。
NYのクリプトヘッジファンド界隈で盛り上がるCrypto-Lending
海外の取引所等でトレーディングをしていた方々からすると、”Funding/Lending”は目新しいものではないかもしれませんが、こちらNYでは去年の末頃から機関投資家やクリプト業者らの”Crypto-Lending”なるものが流行っています。
Fundingと、Crypto-Lendingは基本的に同義語で、簡単に言うとCryptoを誰かに貸し出すことでその期間に応じて利率をもらうというような行為を指します。
2019年4月になってようやく市場も動くようになってきましたが、それまで停滞していた市場においてはヘッジファンドも為す術がありませんでした。そこで、BlockTower CapitalやGalaxy Digitalを始めとするクリプトヘッジファンドらは停滞する市場でも安定的に収益を創出することができる”Lending”に着目。
しかし、今回The Blockにおいて取り上げられたGalaxy Digitalの新しい手法は単なるCrypto-Lendingではなく、貸付先のDetachable Warrant(ある定められた期間内において決められた価格で株式を購入できる権利)を担保として受ける大変Savvy(賢い)な方法です。
Crypto Assetを担保にUSドルを貸し出す企業が少ないだけに、かなり貸し手に有利な条件となることは必然ですが、さすがMike Novogratz氏(Galaxy Digital Managing Director)。。。
またGalaxy Digitalの手法はそれだけに留まらず、SPVを用いたBlockFiへのスキームが取り上げられています。Crypto Assetを担保としたローンの引受を専門としたSPVを設立し、そのSPVの90%もの株式をGalaxy Digitalが取得しています。(SPVの企業価値は50億円程との噂)
また、名目金利は12~13%、初期費用?(Origination Fee)は1~3%程と言われています。
これが金融の街NY。。。
【参考文献】
1]As Crypto Firms struggle for loan approval, Galaxy is offering a savvy and lucrative solutions
2]Crypto Hedge Fund are getting creative as the bear market continues to grip crypto