クリプト訪ねて三千里:第12879話
Telegramがユーザーネームのオークション機能を発表

メッセージングアプリであるTelegramが、ブロックチェーンを基盤としたユーザーネームのオークションプラットフォームを発表した。ユーザーネーム以外のチャンネルや、絵文字、スタンプなども後々はオークションに追加される予定である。

このプラットフォームはThe Open Network (TON)と呼ばれるブロックチェーンの上に構築される。Telegram創業者のPave Durovは、TONにおけるウォレットユーザーネームのオークションが好評だったことを受けて、このプロジェクトを8月に発表した。”casino.ton,”というユーザーネームはなんと20万ドルで落札された。

Durovは、「もし世界にいる7億人のTelegramユーザーが、それぞれのユーザーネームやグループ名、チャンネルなどをオークションにかけることができれば、Telegramは偉大な成功を収めるだろう」と語った。

ユーザーネームにお金を使うことは、何も新しいことではない。50万人を超える人々が、既にイーサリアム上のユーザーネームに、Ethereum Name Service (ENS)を通してお金を使っている。

これはWeb3だけの現象ではない。TwitterやInstagramのようなプラットフォームでは、希望のユーザー名を取得することが難しくなっており、一部の人々はそれを得るために多大な労力を費やしている。ネット上では、未使用のユーザーネームの再割り当てを依頼する方法から、手の込んだ著作権保護スキームまで、あらゆる方法が提案されている。

さらには、元の所有者をハッキングすることでソーシャルメディアの名前を入手するサービスも存在する。

Telegramは2018年にブロックチェーンソリューションの探求と、当時の名称であるTelegram Open Networkの取り組みを開始した。同年末には、TONトークンで17億ドルを調達した。

2019年10月、米国証券取引委員会は、無登録の証券公募を行ったとして、Telegramを訴えた。2020年、規制当局の圧力により、Telegramはこのプロジェクトを放棄した。

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現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。

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