BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。
現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考える筆者が、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムです!その日目に留まった記事も幾つかピックアップしてお届けします!
勝手にピックアップ。今日のクリプト界隈の出来事。
・元KrakenのTrading Head率いるクオンツファンドが2年でAUMを2.3倍に(Coindesk)
Kevin ZhouはKrakenを離れ、2018年にGalois Capitalを設立。今年発表された同社のレポートにて$10MだったAUMが$23Mに倍増していたことが判明。ボリュームのほとんどはマーケットメイクの模様。
⇒相変わらずここら辺の領域はまだまだ稼ぐ余地がある模様。ただKevin氏もインタビューで応えているように単純なHFTで競り合うのはかなり難しくなっており、マーケットメイクにシフトしているとのこと。その他にもバイサイドらしいシビアな価値観に触れている興味深いインタビュー記事。
・Deribitに積まれている1000億円近いオプションの期限が迫る(The Block)
6月26日にBitcoinのオプション取引70000件、Ethereumのオプション290000件が満期を迎えます。現在Deribitに積まれている取引量の実に約70%を占める為、マーケットが前後で動くと予想されます。
⇒1000億円の殆どが精算されることがないことを考えるとそこまで大きな動きにはならないとは思いますが、翌月以降のオプションの動向が1つ明確になるので、そちらの指標が重要でしょう。
・EthereumのGAS代の上限額が25%増加(The Block)
マイナーらがEthereumのGAS代の上限額を10,000,000から12,500,000に増加させる予定です。理由としてはネットワークの需要が高まってきたことで、その容量を上げるためにGAS代の上限額を高めるとのこと。Ethereumでは支払われるGAS代によってブロックサイズが変動する為、今回の修正で1秒間に処理出来るトランザクションが35から44件に増加する模様。
⇒Ethereumの需要が高まっているのは火を見るよりも明らかですね。このようにネットワークの使用量が可視的に簡単に見られるのはブロックチェーンのとても良いところだと思います。Eth買おうかな、、
今日のスタートアップ・ハント!
Omen:https://gateway.ipfs.io/ipfs/QmbB3wA5R2PR8s87pJRSUCcBHRxAtfFtkSWmVWEcHsaFeV/#/
Twitter:https://twitter.com/omen_eth?lang=en
Prediction market protocol and product developed and owned by Dxdao
OmenはDxdaoチームによって開発された未来予測市場プロトコル。私の最近の専らの関心はこの未来予測市場なのですが、2015年にはAuger、2017年にはGnosisというプロジェクトが脚光を浴びていました。今でも彼らは存在感を放っていますが、Omenのような新興が出てきたのは興味深いです。というのもこのマーケットはかなり大きいですし、もっと盛り上がって良いものだと思っていましたから。