仮想通貨の自動売買とその考え方

皆様、こんにちは。cryptoトレーダーです。本日は、仮想通貨の自動売買についてお話をいたします。仮想通貨取引所はフィンテックのテック主導で広まった経緯もあり、APIを使って接続することが従来の金融取引よりもずっと楽になりました。

したがって、以前と比べても自動売買環境をかんたんに構築することができます。トレード手法が固まれば、後は自動売買に任せてもいいのではないでしょうか。

ビットポイントでメタトレーダー4

ビットポイント(BITPoint)では、MT4(メタトレーダー4)を使って自動売買が可能です。MT4(メタトレーダー4)はFX業界では有名で、バックテスト及び自動売買ができるツールです。FXに慣れた方は違和感なくビットポイントを選んで自動売買ができるのではないでしょうか。

FXに慣れた方がシームレスにビットコイントレードに参入できるというのはメリットですが、デメリットとしてはビットコインがFXの延長線だという認識しかできないことです。これは非常にもったいないです。ビットコインは取引所間の送金ができるというのは一種のアドバンテージで、取引所間の価格差を利用しての裁定取引を行った上で送金による残高調整ができることも一種の魅力です。なので、ビットポイントでは取引所内部での自動売買しかできないということがデメリットとなります。

ちなみに海外ではビットコインについてMT4ベースで提供しているところも複数あります。BTC-eもMT4提供の老舗取引所の一つですが、こちらは少し前に規制の関係で取引が一旦停止になり、今は再開している様子です。

海外のトレーディングツール

Cryptotrader

私のペンネームと同じですね。クラウドベースの自動売買プラットフォームで、ビットコインや他のオルトコインも含め自動売買・バックテストが可能です。言語はCoffeeScriptが使われており、コードを書いて自分のストラテジーを走らせることができます。ストラテジーも売っていますので購入して使うことができます。

ひと通り説明動画もそろっていますので、何回か視聴した後に始められそうです。実際に自動売買を開始するにはアップグレードが必要で、1体のボットを走らせるのに月額0.003BTC(1400円くらい)が費用となります。

Haasbot

海外で最も有名なビットコインアービトラージのプラットフォームです。お試しがなく初期費用が高いので今回はサインアップしませんが、人気があるということはそれなりに理由があるということですから引き続きリサーチしていきます。言語はC#です。

XBT TRADER

日本ベースの仮想通貨自動売買アービトラージプログラムですが、実はこの手のものには正直抵抗があります。世界初だとか、月間収益10倍だとか、下の方に小さく「成功報酬は投資利益の 50%が発生いたします。」と書いているところとか、色々と引っかかるところがあります。

結局サインアップは断念しました。体験版なのに電話がかかってくる予定、個人情報が必要、指定した取引所を開設せねばならない等で全然こちらからコントロールできないことばかりだったので、しばらく様子見をします。

自分で開発

生のコードを取り扱うので煩わしさがありますが、いったん構築すると細かいカスタマイズもできます。市販されているソフトウェアと違い独自の挙動を表現することもできますのでいわゆる自分だけのエッジに結びつきます。

  • Rubyベースの自動売買を動画で学習

    Rubyで作る! ビットコイン自動売買システム | Udemy
    動画学習サイトUdemyでRubyを使ったビットコインの自動売買を説明しています。試している方も多く評判もよさそうです。スキルが基礎から身につくのもいいですね。

  • Youtubeで海外プログラマー動画を視聴

    Building your own cryptocurrency trading bot using Python and the Poloniex API
    Pythonでポロニエックス経由の自動売買ボットの開発ができます。海外のプログラマーがソースコード付きで説明しています。コードはGitHubで公開されています。

    Trading With Python – example strategy backtest
    Pythonでバックテストするのであればこちらが参考になります。

  • Pythonを使ったビットコイン自動売買ブログ

    FX・ビットコイン・オプションのシステムトレード開発と取引録
    ビットコインの裁定取引用のコードが公開されています。私自身、コードを拝借して確認用として使っています。

    初心者が一攫千金を目指してBitcoin自動取引botを作るよ!
    コードを参考にできますし、開発の流れがわかります。

    暗号通貨.py
    当初2014年頃の仮想通貨の話題からPythonそのものに興味が移っていったことが手に取るようにわかります。Pythonの開発環境構築の参考にもなります。

  • ビットコイン関連雑誌で勉強

    日経ソフトウェア 2017年9月号「Pythonでビットコイン自動取引」という記事で売買プログラムが公開されています。是非、お手元にとってご覧ください。私はこの記事を参考に自分自身のトレード戦略を練りながら自動売買環境を作っていく予定です。

自動売買で一番大切なこと

自動売買ありきじゃないということです。きちんとした戦略があり、その戦略を執行するうえで自動のほうが楽だろう、という流れがあってはじめて自動売買が生きてきます。

技術的に自動売買が可能だからといって自動で儲かるわけではありません。戦略ありきという考え方があるのとないのとで結果が自(おの)ずと違ってくるのは明らかです。

以上の考え方を踏まえて、少しずつでもいいですから仮想通貨トレードの技術を磨いていきましょう。それではまた!

ABOUTこの記事をかいた人

農耕型・堅実派のアルゴリズムトレーダー。夢はヘッジファンドを自動で運用することです。簡単なプログラミングからパソコンの組み立てまで全て一人でできるバランス感覚の持ち主です。 DeFi(分散金融)をわかりやすくお伝えすべく「クリプト訪ねて三千里」に挑戦しています。