BTCを担保にUSDCやDaiを引き出せるDeFi！クリプト訪ねて三千里：第379話 Atomic Loan

Makerのオークションにて7割近くのディールを、クリプトに特化したVCであるをParadigmが獲得したのではないかというTheBlockの報道。売り出された約3万MKRの内、2万MKR近くを5億円程で購入した見込み。

BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。

現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考える筆者が、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムです！

Atomic Loan：https://atomic.loans/blog/

Bitcoin & Crypto-Backed Loans on your terms, without middlemen.

Atomic LoanはEthereumのインキュベーションスタジオであるCosenSysが出資しているクリプトプロジェクト。BTCを担保USDCやDaiを引き出すことができるCrypto-Backedローンを提供します。

既にレンディングを提供しているBlockFiやCelsius Networkらと異なる点は、このBTCの担保がNon-Custodialな形で行われるという点。

BlockFi等でローンを引き出す場合は、自分のBTCを相手に”渡す”必要がありますが、Atomic Loanではブロックチェーン上のエスクローに入れることで、サードパーティーリスクを無くせるというもの。要はDeFiです。

彼らが想定しているユーザーはBTCのマイナー。

マイナーの売上はBTCです。しかし、電気代等の支払いは現地通貨で行わなければならず、余裕のないマイナーは掘ったBTCをそのまま直ぐにマーケットで売って現地通貨を獲得しなければいけません。

そこで、このAtomic Loanを利用すれば、BTCを担保に置いておいて、USDCやDaiを引き出し、現地通貨に換金、マーケットの折りを見て、自分のタイミングでBTCを売れるという訳です。

【Atomic Loans】

・出資ラウンド(2020/4現在)： Pre-Seed

・資金調達額：$200k