クリプト訪ねて三千里:第1233話
Satoshi Island NFTとは?

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オーストラリアとフィジーの間に位置するバヌアツ共和国。その国のある一つの無人島で今NFTと現実世界を融合させようとしたプロジェクトが動いている。

 

Satoshi Islandとは、バヌアツ共和国内にある一つの島の名前であり、Satoshi Island Holdings Ltdによって所有されている。そしてこの無人島を無数のブロックに分け、土地の所有権をNFT化したのがSatoshi Island NFTである。

 

SandboxやDecentralandとは違い、このNFTの面白い点は現実世界の土地という不動産の売買をNFTを通して行えることである。そうすることで現実世界で発生するような煩雑な手続きを無くして、実際の不動産を売買できる。

 

そしてこの無人島は現在開発中であり、Satoshi Island Holdingsによれば、この島は「全ての仮想通貨を信じる人、愛する人の居住地」となる予定だそうだ。James Law Cybertectureと共同で開発を行なっており、下の写真のような居住モジュールが無数に設置される。

 

そして同社の計画によれば、最終的には無人島の居住権を証明するNFTも発行予定だという。これを持つことでSatoshi Islandに住み、リモートで世界中と繋がって働くことができる。さらにはサステイナブルな開発というのもこの島では重視されているため、太陽光パネルなどでエネルギーを自給自足で供給できるようにすることを目指す。

 

この試みは仮想通貨やNFTと現実世界をこれまで以上に融合させた試みで非常に面白いものだと感じる。この島内での経済活動はどのようなものを想定しているのか(飲食店、娯楽施設、病院などの福祉施設等)、そしてこの島内独自のトークンが発行されるかどうかはまだ明らかになっていない。Satoshi Islandが単なる居住施設に終わらず、独自のコインを用いた経済圏なども確立できると、仮想通貨を中心に経済が回る新たな世界のモデルとして非常に面白いものになるだろう。

 

ちばみに、本島の居住権を証明するNFTはバヌアツ共和国の市民権を与えてくれるものではないので、Satoshi Islandに住もうと思ったら別途、既存国家での国籍等の手続きも必要となる。

 

一筋縄ではいかないプロジェクトではあるが、仮想通貨を用いた未来の世界を夢見させてくれる非常に可能性に満ち溢れたものであるため、今後もアップデートがあれば記事にしていきたい。

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BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。

第924話からのターン。暗号資産、DeFi、NFTに感化された新進気鋭の若手が定期的に登場します!
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第596話~第923話まで、バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきました。

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現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。

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