BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。
現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考える筆者が、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムです!その日目に留まったメディア記事も幾つかピックアップしてお届けします!
勝手にピックアップ。今日のクリプト界隈の出来事。
・UniswapがシリーズAで$11Mを調達していた(The Block)
シードラウンドと顔ぶれは変わらず、Andreessen HorowitzがリードでUnion Square Ventures, Version One, Parafi Capital, Variant, SV AngelそしてA. Capital、Paradigmと続く。
⇒錚々たる顔ぶれが連続ラウンドで資金を投入。期待値の高さが伺えます。
・Wirecardが粉飾していた巨額の負債は騙されたもの?(The Block)
約4000億円もの巨額負債を粉飾決済によって隠してきたWirecard、アジアのある企業への直接的な貸付であったのはという指摘がFinancial Timesにて明らかに。
⇒負債の元はなんにしても、界隈でも大きな存在であっただけに非常にショッキングでクリプトにも波及を及ぼした本件。
・Compoundが独自のプライスオラクルを発足(The Block)
Open Price Feedという形でCompoundは同プラットフォームに頼らない分権的なプライスオラクルの開発に向けて取り組んできましたが、先週末その概要が明らかに。現在はテストネットで検証作業中とのこと。
⇒オラクルは取引において必要不可欠/決定的/超重要な要素ですので、バグがあっては絶対にならない領域です。昨今のDeFiの動きを見ていると誰かがハックする可能性は充分にあり得ますので、実際に実装された際には気を付けてDeFiを活用していこうと思います。
今日のスタートアップ・ハント!
Pisa:http://www0.cs.ucl.ac.uk/staff/P.McCorry/pisa.pdf
Arbitration Outsourcing for State Channels
Pisaは”generic state channels”というどのようなアプリ(i.e. payments, auctions, boardroom voting, gaming)にでも活用できる技術を研究しています。プロトコルにおけるCustodianという呼称のサードパーティーの存在が面白い特徴。このCustodianは、State Channelの参加者が常にオンライン(Blockchain と同期)で居なくてはならないという要件を緩和することが可能となります。Lightning Network最大の欠点を解決できるか。
開発者のPatrick McCorryのTwiiterはこちら(どうやら新しいアカウントを作成している模様)。