クリプト訪ねて三千里:第1060話
DApps. ブロックチェーン記述とは?

 スマートコントラクト、PoW、PoSなどブロックチェーンを構成する様々な根幹技術の中で、DAppsはそのスマートコントラクトと深いかかわりを持つ技術である。

 

  DAppsとはDecentralized Applicationsの略で、非中央集権型のアプリケーションである。言い換えると、DAppsは必ずオープンソースであり、アプリを運営する中心組織が無い状態で自動的に機能する。そしてこのDAppsの中にはDAOやスマートコントラクト等が存在する。

 

 スマートコントラクトはブロックチェーン上に記録されたプログラムで、特定の条件を満たした際にある取引を自動的に実行するものである。スマートコントラクトは取引の実行に使われ、取引者に即座にその取引結果を提供することを目的としている。

 

 一方でDAppsは通常のアプリケーションやソフトウェアのようなもので、ユーザーインターフェースは他のウェブサイトやアプリケーションと何も変わらない。しかしDAppsのプログラムはブロックチェーン上に存在し、スマートコントラクトを利用することで実現できる。

 

 そしてDAppsの最も大きな特徴は、P2Pネットワーク上で運営されているため例えネットワークの一つのパーツが無くなったとしても、アプリケーションは他のネットワーク参加者によって動き続けることができる。そしてDAppsはスマートコントラクト、つまりブロックチェーン上に記録されたプログラムが集まってできているため、仮想通貨を用いた機能を用意にアプリケーション内に含めることができる。

 

 しかし同時に、オープンソースであるということはプログラムの内容が全て公開されているということである。よって、ハッカーたちにもプログラムが公開されており、DAppsを危険にさらしている。

 

 DAppsやスマートコントラクト、PoSというようなブロックチェーン上に関連した技術は非中央集権型であると同時に、多くのプラットフォームをハッカーなどの危険にさらすこととなる。実際に最近OpenSeaからNFTの盗難が発生したり、他のDeFiやDAOもハッカーによる攻撃に遭っている。これからもこのようなスキャンダルは絶えないだろうが、ブロックチェーンの可能性を信じて、今後も動向を追っていきたい。

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第924話からのターン。暗号資産、DeFi、NFTに感化された新進気鋭の若手が定期的に登場します!
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第596話~第923話まで、バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきました。

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現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。

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