CMEのBitcoin先物のマーケットにおいて、取引ボリューム自体は前月比で‐50%、契約数は前期比で116%増。新規参入の兆候と見るか、既存の参加者が小口で買い集めていると見るか、いずれにしても契約数の増加は良いファンダだと思います。
BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。
現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考える筆者が、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムです!これ面白くない?という軽いノリでやっています。
The Simple Agreement for Future Governance
SAFT。
2017年のICOを経験した人ならば多くの人が一度は聞いたことがあるでしょうか。
SAFTはSimple Agreement for Future Tokenの略称です。
Y Combinatorがスタートアップ投資においてよく利用していたSAFE(Equity)をSAFT(Token)に文字ったものです。
細かい事は説明しませんが、ザックリいうと、SAFE(T)とは将来的に株式(トークン)を取得できる転換社債のような契約です。
契約としての是非はともかく、テンプレートが出回っていたことから、契約を簡易化できる点がクリプトのプロジェクトにおいても用いられ、よくバリュエーションやディスカウントの部分、トークンの配布時期について会話の端々で聞こえてきました。
そんなSAFTの改良版?というか新概念が提案されているのでご紹介。
その名もSAFG(Simple Agreement for Future Governance)
書面ではなく、スマコンにおいて契約され、投じたリソースに応じて、将来ガバナンスへ参加できる権利を獲得できる、と。
提案者であるGavinの言葉を引用すると、
Fundamentally the SAFG shifts us from a world of “buying to own” to one of “participating to govern,” which can ultimately result in more successful protocols and healthier communities.
(SAFGは、”所有するために購入”することから”管理するために参加する”という新しい概念に昇華することで、より健全で発展しやすいコミュニティの形成へと繋がります。)
敢えて投機家目線でいうと、Govern<Profit な訳で、今までとは異なる投資意欲を求められるため、理解度の高い投資家は集まるものの、資金調達的に如何なものか、という疑問。
読み進めていくと、経済的な側面を敢えて無視した(SecurityではなくUtilityを強調することで規制から逃れられるメリットは確かにある)スキームではあるものの、プロトコルのエコシステム次第ではカッチリとハマる所もありそう。
・出資ラウンド(2020/5現在): –
・資金調達額:-