NFTとは唯一無二のデジタル資産であり、ブロックチェーン上に永久に存在する。多くの人がNFTとは動きや変化がないものと考えているが、実はダイナミックNFTという全く新しいジャンルのNFTが出てきている。このダイナミックNFTは、NFT内に埋め込まれたコードに沿って動き、シフトする。
ではダイナミックNFTは他の通常のNFTと具体的に何が違うのか?ダイナミックNFT飲めたデータは時や状況とともに変化する。時間の経過や他のNFTとの接触、そして最も一般的には外部データを用いる(天候やリアリタイムのスポーツのスコア等)。
ダイナミックNFTは、スマートコントラクトによってこれらの変数がNFTのメタデータ内に埋め込まれており、その変数が変わることでNFTも変化する仕組みとなっている。Guys経営者のZeroin氏は「Zeroin DNA」というダイナミックNFTを作成し、これはオンチェーンで記録されている彼自身のウェブウォレットの変化がNFTに反映されている。そしてこれはランダムではなく、しっかりとウォレットの状態の変化に応じて、NFTも変化するようになっている。
その他には、状態変化が起きるNFTの最も古いものは、2020年の米国大統領選挙前に作成された。ドナルド・トランプをモチーフにしたこのNFTは、大統領選挙の得票数などの状態によって、NFT内に描かれたトランプ氏の見た目や風景が変わる仕様となっていた。
静的で、動きのないNFTは確かに絵画と同じ価値を持ちうる。しかし映像のNFTやダイナミックNFTなど、現実世界の絵画にはない特徴を実装することでこそ、デジタルアートの可能性を最も引き出しているのではと考える。
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BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。
第924話からのターン。暗号資産、DeFi、NFTに感化された新進気鋭の若手が定期的に登場します!
ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムもあり、アメリカ発の最新情報など絶妙にサンドウィッチされて生きた情報をお届けいたします。
第596話~第923話まで、バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきました。
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現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。