2021年、シンガポールは資産運用業界をさらに発展させるために、新たなファンド形態を立ち上げた。その名も”Variable Capital Companies”(VCC / 変動型資本企業)である。本稿では、このVCCの特徴をいくつか紹介していく。

 

このシンガポール政府公認のVCCは会社型のファンドで、ファンド自身が株式及び債券などの発行が可能である。このような会社型のファンドは、モーリシャスやアイルランド、ケイマンなどでもみられる。

 

まず、VCCのもっとも大きな特徴ともいえるのが、アンブレラ型ファンドの設立ができることである。つまり、メインファンドを立ち上げ、その下にサブファンドという形で複数のファンドをより簡単に設立できる。

 

そして、ファンドの株式名簿や財務諸表は存在するものの、それが上場企業のように公開されることがない。よってVCC自体や、それに投資する投資家に関する情報の機密性が高いことも特徴である。

 

そして、もう一つの特徴は、投資家へ配当を出す際、VCCは利益以外の部分から配当を出すことが可能だ。つまり、たとえその年の運用成績が好ましくなかったとしても、VCCファンドは既存のキャッシュなどから配当を出すことが可能だ。これは、ファンドにとって非常に多くの柔軟性をもたらしてくれる。

 

次週は、このVCCを利用すると実際にどのようなメリットが生まれるのかを見ていきたい。

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