クリプト訪ねて三千里 第1584話:RWAは発行からDeFi担保へ

Tokenized RWAのDeFi預入額は1年間で23億ドルから74億ドルへ拡大しました。市場全体のDeFi預入額が減る中、国債やファンドなど利回りを生む資産が担保として使われ始めた構造をデータから読みます。

発行額より「使われているか」が重要

Tokenized RWAは、発行残高だけでは実需を測れません。CoinSharesとToken Terminalのデータでは、レンディングやDEXに預けられたRWAはQ2 2025の23億ドルからQ2 2026には74億ドルへ3倍超に増えました。同期間にDeFi全体の預入額は約15%減っており、RWAだけが逆方向へ伸びています。

利回りを生む資産が担保になる

中心となっているのはBUIDLなどのTokenized Treasury、sUSDS、Private Credit系資産です。保有中に利回りを得ながら、AaveやMorphoなどで担保として利用できるため、資本を遊ばせずに借入へ接続できます。EthereumはRWA預入額の約69%を占め、既存の貸出LiquidityとBorrower Demandが新しい資産を引き寄せています。

Tokenizationの評価軸が変わる

RWAを見る際はMarket Capだけでなく、DeFi Deposit、Borrow Amount、Utilization、DEX Volumeを追う必要があります。日本でもSecurity TokenやTokenized Fundの発行件数だけでなく、それらを担保、決済、Vaultへ接続できるかが次の論点です。Tokenizationは「資産をBlockchainに載せる段階」から「載せた資産を金融活動に使う段階」へ移り始めています。