お笑い芸人とトレーダーの関係

皆さま、こんにちは。クリプトトレーダーです。本日のテーマは「お笑い芸人とトレーダーの関係」です。最近ではお笑い芸人の舞台裏というのに興味を持つようになり、売れるべくして売れる芸人の腕の磨き方というのを見るようになりました。

両者はすごく共通点がありますので対比させながら、トレーダーとしてどうあるべきかを明らかにしていきたいと思います。

主義の対比とスタイルの確立

芸人はおもろかったらええねん、という主義です。トレーダーは儲かったらええねんという主義です。究極的には、芸人路線を歩む上で世間への見せ方、ブランド構築も必要でしょうし、トレーダーも社会貢献を絡ませたいという欲求が生まれることもありますが、基本路線は変わらないはずです。

芸人については面白ければそれでいいということですが、素養だけでは食っていけません。なぜならば、芸人に挑戦しようとする人のほとんどは「面白い」という素養を既に身につけているからです。そのため、そこから抜きん出るためにはさらなる訓練が必要なのです。

弟子入り、お笑いスクール入学、お笑いライブでの観察・研究など、ありとあらゆる努力を惜しみません。そして、努力の末に自分自身のスタイル(リアクション、ものまね、キャラ、漫才、フリートーク、司会)を確立していくのです。

どちらも同じ。最もウケるスタイルと自分の最も得意なことを組み合わせるのです。

自動売買・システムトレードは漫才と同じ

トレーダーも似たようなものですが、特に思うのが、プログラム売買・システムトレードは漫才と同じだということです。システムトレードは、ベースロジックを醸成させて、できる限り効率よく作品を仕上げていくことが求められます。漫才師は、鉄板ネタや間(ま)の計算をしながら、お試しで新ネタを披露しつつお客さんの反応を見て修正もしていきます。起承転結の「結」があって初めて作品の成果となりますが、システムトレードもエントリーとエグジットを一つの作品として見るところが同じです。

ライブ漫才は貴重な経験になるでしょう。システムトレーダーなんかは漫才作品の録画をしてDVDやYoutubeで繰り返し再生されているようなものです。システムトレードはよいシステムを運用していれば寝てても稼げると思われていますが、漫才師の中でよいネタ・DVDができればあとは寝てても稼げて安泰だと思っている人はいないでしょう。それと同じで、プロのトレーダーも常に芸を磨きながら生きているのです。

よい作品を仕上げるために

よい漫才(トレーディングシステム)を作るにはどうすればよいでしょうか。それは日々の生活のネタの仕入れでしょうし、マーケットを観察・即興分析することでもあります。それらを組み上げて完結させるスキル=組み上げ力が求められるわけです。

難しいことに、完結作品の数を重ねることがうまくなることに必ずしもつながらないということです。ただ、そうは言っても数を重ねることしか上達の道はないとも言えますので、常にベストを尽くして一歩ずつ階段を駆け上がっていくことが大事です。

下積み時代 ~ブレイクするまでの道のり

さて、芸人はブレイクするまでの道のりが大変です。売れない時代のエピソードも面白いですが、そのエピソードを披露できるのはいわゆる成功した芸人のみです。

綾小路きみまろ、フジモン、サンドウィッチマンの下積み時代には大変興味があります。トレーダーも同じと言いたいですが、この辺はちょっと違うようです。なぜならばトレーダーの下積みなんてたかが知れており、お笑い芸人と比べて金銭的に非常に恵まれているからです。

その環境の中でハングリー精神さながらにスキル、アイデア、知識に磨きをかけるのは逆に考えると大変難しいことなのかもしれません。なんというか、下積みのままでいいやと思ってしまうものです。その甘えを振り切ってストイックに経験を積み上げていくのが本物に近づく道でもあります。

まとめ

以上、お笑い芸人とトレーダーの関係を説明してみました。成功とは何か。何が待っているのか。芸人であればスター芸人であり、知名度もさることながら年収も青天井です。しかしトレーダーも負けていません。知名度は不要ですが、年収は芸人を凌駕するといってもいいかもしれません。それくらいのポテンシャルを秘めている業界なので、じっくりと取り組んでいく価値はあります。それではよい一日を!

ABOUTこの記事をかいた人

農耕型・堅実派のアルゴリズムトレーダー。夢はヘッジファンドを自動で運用することです。簡単なプログラミングからパソコンの組み立てまで全て一人でできるバランス感覚の持ち主です。 DeFi(分散金融)をわかりやすくお伝えすべく「クリプト訪ねて三千里」に挑戦しています。