皆さま、こんにちは。cryptoトレーダーです。本日のテーマは「プロのトレード技法」です。特に秘技を伝授するというわけでもありませんし、仮想通貨に特化した話でもないことだけはご了承ください。
今回はプロとアマチュアの違い、長期目線のトレーダー、トレードに臨む姿勢の違い、そして損切りに至るまで話を進めていきたいと思います。
プロとアマチュアの違い
プロという肩書を聞くと畏怖(いふ)してしまいますね。ボクシングの世界ではプロと素人が戦ってプロが負けるということはありえません。絶対的な実力の差が試合で出るからです。
しかし、相場の世界ではプロが必ず勝つとは限らないのです。なぜならばランダム要素が多すぎるからです。同じ理論が麻雀の世界にも当てはまります。プロとアマチュアが対局してプロが負けるというのは珍しい光景ではありません。
では、プロとアマチュアの違いはどこに出てくるかというと、それは時間軸で確認することができます。5年ほど観察してみると明らかに違いが出てくるでしょう。
また個人で考えると逆転することは十分ありえますが、プロ集団 対 アマチュア集団で考えてみて下さい。間違いなくプロ集団が勝つようになっています。
ちなみに余談ですが、プロという意味も二つあって、専業で生計を立てている相場プロとサラリーマントレーダー=プロとはまた意味が違ってきています。雇われで成功している自己売買ディーラーもいると言えばいるのですが、基本的にサラリーマントレーダーは随分と守られている立場でもあります。
長期目線のトレーダー
相場というのはランダム要素が多いこともあり、運によって支配されることが多い世界です。とっさの判断で勝負がつきますが、その勝ちは実力だったのか運だったのか、その判別がつきません。
短期思考のトレーダーは、相場の動きに反応するだけですが、プロである長期目線のトレーダーはその戦略構築を重要視します。一回の取引はさほど重要ではなく、取引の積み重ねこそが大事だと考えるのがプロです。プロ思考の持ち主は大勝ちには目もくれず大負けを回避しながら小さな勝利を、けれどもより確実性の高い勝利を手に入ようとしているのです。
トレードに臨む姿勢の違い
感情によるトレーディングには注意しなければいけません。売買を行う前には必ずプランニングが必要で、これがなければマーケットに振り回されてお金が飛んでいくだけです。
百歩譲って、そうならずに儲かっているときはプランニングは面倒くさいだけと考えてしまいます。勝てば官軍とはよく言ったものですが、うまくいっていればそれでいいのですが・・・。うまく事(こと)が運ばずお金が飛んでいって初めて気づくものなのかもしれません。
プロはこの辺りを十分にわきまえており、必ず事前ルール通りのトレードをします。このようなトレードは大して面白くないのですが、つまりは単調な仕事としてやっているだけですね。その単調作業の中に面白みを見出すという、まさに職人芸が徐々に構築されていくのです。
損切りの心理的障壁をなくす
プロは損切りが得意です。損をするのは嫌なものですが、トレードで損をすることは必ずあります。商売をするための仕入れにかかる費用と考えてみて下さい。マーケットでの取引は商売の縮図で、損することはトレーディングの世界では当たり前のことなのです。
プロは確定損益ベースで運用パフォーマンス(成績)を考えることをしません。含み損や含み益がその成績でもありますので、間違ったと思ったら損失を確定させて、きっぱりと忘れるほうが健全です。含み損を抱えていることが嫌だという意識になればしめたものです。
トレーダーというのはいわば野球のバッターと同じで、超一流の野球選手でも5割打者はまれです。イチローでも6、7割がアウトです。野球を知らない人は、イチローってアウトになりすぎだなと思ってしまいませんか。
損失は失敗ではありません。損をしているという事実を受け止めて、損失を恐れるのではなく克服することです。トレーディングを極めたと思える時が来ても、それは幻で常に謙虚な姿勢でいなくてはいけません。なぜならば、どこに落とし穴があるかわからないからです。損失から学ばないのが失敗であり、損失から何かを学ぶことはむしろ成功に近づいているといえます。
最後に
本日はプロのトレード技法ということで何だか当たり前の話をしたように思いましたが、まだまだ自分もできていないところがあるなと感じた次第です。この記事が皆様の何かお役に立てれば幸いです。それではよい一日を!