皆様こんにちは!BlockRabbit編集部です!
早いものでもう2月ですね。まだ寒い日が続きますが皆様お身体ご自愛ください。
先日、早いもので茨城大学でのBlockchain講義が最終回を迎えましたのでその様子とこれまでの3回の講義を振り返りながら最終プレゼンテーションの様子をお届けしたいと思います!
第1回目講義:[Little Monster Inc. × Monday Capital] 2019年1月10日開催 第1回目ブロックチェーン講義 at 茨城大学レポート
第1回目はブロックチェーンとは何か、どのような仕組みなのかということを説明する前に、Webの歴史を振り返る事から始まりました。
なぜブロックチェーンを含めWeb3.0の概念が唱えられているのか?
ブロックチェーンの何が今までのシステムとは違うのか?
ブロックチェーンの代表例として、Bitcoinを例として扱い、ブロックチェーンや仮想通貨のコンセプトの理解を深めます。
第2回目講義:[Little Monster Inc. × Monday Capital] 2019年1月17日開催 第2回目ブロックチェーン講義 at 茨城大学
どのようにしてBitcoinが働くのか?
ブロックチェーンの構造はどのようになっているのか?
ノード/マイナー/ハッシュ/メモリープール/公開鍵や秘密鍵/ノンス
第2回目の講義は前回のWebの変遷の話からBitcoinを軸にマイニング、ハッシュ関数、電子署名等の技術的な内容に踏み込みました。
第3回目講義:[Little Monster Inc. × Monday Capital] 2019年1月24日開催 第3回目ブロックチェーン講義 at 茨城大学
そして第3回目の内容は、スマートコントラクト。
Bitcoinとは異なる機能や特徴を持つEthereumやRSKを例に、様々なプロジェクトが研究開発している例を踏まえてスマートコントラクトで実現できる可能性のある未来について理解を深めました。
Monday Capitalからの講義は全3回となり、まだまだブロックチェーンについて語り切れてはいませんが、ここまでの授業内容を踏まえて最終回は生徒の皆様にプレゼンテーションを行って頂き、本記事ではその様子をお伝えします!
今回学生の皆様にプレゼンテーションを行って頂くにあたり、テーマを事前に設定しました。
・茨城県日立市が日本国内で人口減少率がワースト2位という背景から、
「人口減少問題にブロックチェーンを用いて、どのようなアプローチができるのか」
・「人口減少以外の様々な社会問題に対して、ブロックチェーンをどのように活用できるのか」
以上の2つをテーマに、生徒の皆様に最終プレゼンを取り組んで頂きました。

[本日の審査員?Monday CapitalからYiannisとKaterina、BlockRabbitから編集部の1名が生徒の皆様のプレゼンを拝聴させていただきます!]
最初のクラスコースAからは7名の生徒の皆様に発表して頂きました!

結論から申し上げますと、大変素晴らしいプレゼンでした!
アイデアは多種多様で、時事問題である統計データや研究結果のミスや改ざん、宝くじ、シェアスペース、選挙への導入、流通、著作権など、皆様幅広い分野でのブロックチェーンの活用案を提示してくれました。
全てのプレゼンをご紹介したいところではありますがまず、Aコースから一つご紹介したいと思います。
発表1 : 論文×ブロックチェーン
論文内容や研究結果の改ざんや捏造に焦点を当て、Blockchainがどう活かされるかという内容で発表して頂きました!

過去の問題事例として、2014年のSTAP細胞の研究による不正、高温超伝導研究における不正問題を挙げ、それらの問題の防止のためには以下の2点をBlockchainで可能にする事で防ぐ事が出来るのではないかという事でした。
- 研究が多くの人によって検証されてほしい
- 研究で得られたデータ等が、あとから変更できないでほしい
その為の具体的な方法として、先行研究の依存関係をブロックチェーン上で再現し、論文の概要をブロックに記録するというアイデアが出ました。それによって、特定の学会等のDBに依拠せず、オープンなアクセスが可能になり、 知の大幅な共有化 • 理系分野だけでなく、文系分野のリサーチに大きく貢献できる可能性があると彼は言います。
以下、Blockchainを導入する際の利点と欠点です。
利点
• 誰でも検証が可能 →成果の再現性が高まる
• あらゆる活動の記録 →論文や発表以外の点でも評価が可能
• 仮想通貨の導入が可能 →研究活動への金銭的な報酬が直接研究者に支払われる
欠点
• 利害関係者が広範囲 →プラットフォーム形成にハードル
• ブロックチェーン周辺技術の開発状況に依存する
間違いなくBlockchainの活用によりメリットは改ざん問題の回避や記録の確実性だけでなく、今までよりもっと正しく素晴らしい知識を共有していく事が出来る点はとても大切なポイントですね。
素晴らしい発表、ありがとうございました!
他にも自分たちが普段困っている事などから得た着想はとてもリアルで皆が日常でおかしい、不便だ感じる点に、大きなチャンスが隠れているのではないかと思わされました。
Aコースの皆様素晴らしいプレゼンテーションと刺激的な4日間をありがとうございました!

この度茨城大学で講義をさせて頂き、私たちが毎回素晴らしいと思う事の1つに、生徒の皆様から積極的に質問が上がりとても良い雰囲気で講義を進められる事です。
今回の最終プレゼンでは、生徒同士で各プレゼンテーションに対して真剣に聴講した上で、核心的な質問をし、ディスカッションを展開する姿が特に印象的でした!
大変勉強になった90分があっという間に終わり、コースBのクラスに入ります。
ここではなんと9名の生徒の皆様にプレゼンテーションを行って頂きました!

Bコースの発表で印象的だったのは、皆様しっかりと講義内容(ブロックチェーンの仕組み)を理解して下さっているという事です。各々でまとめたブロックチェーンやFinTechについての資料は大変分かりやすく、講義をさせていただいた側としては非常に身が引き締まる思いでした!
アイデアも興味深く、ユーザーの ”動き” に焦点をあて、道路交通状況や歩行者状況などのデータをブロックチェーンで管理するクラウドマップソーシング的なアイデアや、スマートコントラクトを用いた管理者のいない保険の事例、食の安全を管理するためにサプライチェーン管理などに活用する例が挙げられました。
それでは、Bコースからも1つご紹介させて下さい。
発表2 : 自動運転による輸送システムの補助 × Blockchain
これは近年急増している輸送業の人手不足という問題に着目したBlockchainを使用した解決法です。
過去5年間で陸送の宅配便取扱実績はなんと約5.3億個も増加しているそうです!そんな状況での人口減少に伴う慢性的な人手不足の中の解決法の1つとして『自動運転』が挙げられました。
まだ技術的にハードルが高い解決方法ですが、Blockchainを活用する事で技術的問題の一部を緩和出来るのではないかという事がプレゼンテーションのポイントです。
Blockchainの持つ匿秘性と改ざんに強いという特徴を活かし、自動運転プログラムの通信データが改ざんされないようにBlockchain技術取り入れる事がセキュリティの技術的課題のソリューションの一部として良いのではないかという視点でした。
これはまさにWeb3.0の世界ですが、他の最新技術との相互作用も大いに期待出来そうですね。
とても興味深い発表、ありがとうございました!
90分2クラスの全てのプレゼンテーションを終え、その内容にMonday Capitalもとても関心していたようです。
なぜなら、講義を始める前は生徒の皆様のほとんどがブロックチェーンについてほぼ何も知らないと聞いていたからです。その状態から第4回講義を終えて、ブロックチェーンのコンセプトをしっかりと理解し、Bitcoinやスマートコントラクトまで見識を広げて、その応用例まで考える事が出来ているという事は大変喜ばしい成果だと思いますし、一ブロックチェーンメディアであるBlockRabbitとしても未来を作り上げていく若者たちが新しい技術に感心を抱いていくほど嬉しいことはありません。
これまでの講義で、かかさず、いつも生徒の皆様にお伝えする事があります。
「ブロックチェーンはまだ完璧ではない。まだまだ改良や応用の余地に溢れている。これを機に皆様には見識を深めてもらい、今では想像もつかないような技術やサービスを開発していってほしい。」
AコースとBコース、同じ講義を聞いていても発想や行動は人それぞれだと4回の講義に同行させて頂き強く感じました。今回の1ヵ月間の講義が1人でも多くの生徒の皆様の未来にお役立ち出来ている事を私達は願うばかりです。
全4回分レポートをご覧になってくださった皆様、ありがとうございました!
今後もLittle Monster Inc.の活動をBlockRabbit編集部はどんどんレポートしていきます!
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最後に
今回の開催にあたりましてご尽力、ご協力頂きました皆様、誠にありがとうございました!
Little Monsterは今後もWeb3.0時代を力強く生き抜くモンスター達に向けての情報発信と微力ながらご支援をさせていただきます。今後も大学でのBlock chain講義レポートや各特集記事もお楽しみに!
