Wall Street Journalのレポートによると、暗号カストディ及びトレーディング企業のGenesisは、暗号取引所FTXの崩壊の影響による「流動性危機」を避けるために、投資家から10億ドルの融資を調達しようとした。
WSJが確認したGenesisの文書によると、Genesisはこの月曜午前10時(EST)までに資金を必要としたが、それを得られなかったという。
水曜日の朝、Genesisは、FTXの破綻を「”我々の現在の流動性を超えた異常な引き出し要求 の原因」として、その貸付部門からの引き出しを停止すると発表した。
“主にジェネシスのリテールプログラムやパートナー(つまりジェミニ・アーン)、流動性をテストする機関投資家の顧客によって引き起こされる預金の継続的な実行がある “と文書は述べている。
Genesisの広報担当者は金曜日の朝Decryptに、「FTXのニュースに起因する流動性の危機の中で、あらゆる可能な選択肢を模索していた。多くの選択肢を検討した結果、顧客にとって可能な限り最善の解決策と結果を特定できるよう、融資事業における償還と新規融資の実行を一時的に停止するという難しい決断を下した 」と述べている。
そして、同社はTwitterにてカストディサービスとトレーディングサービスは未だ完全に運営可能であり、SECに登録済みのGenesis Global Tradingは独立した資本を持ち、運営されているとツイートした。しかし同時に、同社のデリバティブ事業は1.7億ドルをFTXの証券口座に持っていたが、それは同社の市場行動に影響は及ぼさないとしている。
またGenesisは今年初めの、スリー・アローズ・キャピタル(3AC)の破たんをまだ引きずっており、同社は元仮想通貨ヘッジファンドが負っていた23億ドルが融資部門の流動性に「マイナスの影響を及ぼした」と述べている。
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