Ravencoin(RVN)は、イーサリアム上ではなくBinance Smart Chain (BSC)で取り扱えるようになりました。ビットコインはイーサリアムのネットワーク上でWBTC(Wrapped-BTC)としてしばらく前からこのようなラップドBTCが存在していましたが、ビットコインの手数料とイーサリアムのGAS手数料が高いため、実用的ではありませんでした。
これは、ペグインとペグアウトという機能を使うことで、RVNをスマートコントラクトに引き継ぎ、その価値を利用することができ、RVN保有者のオプション性が一気に高まります。ペグインとは、RVNがロックされてBinanceスマートチェーンに移され、新しく鋳造されたpRVNが与えられることです。ペグアウトはその逆で、燃やされたpRVNを提出するとRVNが返ってきます。
これを利用して、Binance Smart Chain(BSC)でRVNを預けてpRVNをもらうことができます。そして、気が向いたら元に戻すことができます。BSCで動かす場合は、そのチェーン上に少しだけBinance Coin(BNB)が必要です。例えば、スマホでTrust Walletを作り、手元のBNBをTrust Walletに移します。
イーサリアムベースのトークンが、このようにBinance Smart Chain (BSC)上でも続々と出現しています。他のネットワークにも然りです。ますます便利になっていく構図ですが、一方でこのネットワークの仕組みが理解されにくいので今後はその交通整備が必要になってくるでしょう。
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BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。
第596話からのターン。バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきます。
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現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。