クリプト訪ねて三千里:第887話
フラッシュローンの説明

フラッシュローンは、誰もが大量の資金にアクセスでき、借り手が資産を担保することなく借りられる手法です。これらのローンはDefiベースのスマートコントラクトに依存しているため、第三者ではなくコードのみの証明で完結します。

開発者がスマートコントラクトで既に設定した条件の範囲内でローンの返済を保証し、借り手がローンを返せない場合は、契約と資金の安全性を確保するために実際の取引がキャンセルされるという流れです。

フラッシュローンは、これまでにないメリットを得ることができる最もエキサイティングなアプローチです。中央集権的な融資方法では、中央集権的な取引所が常に借り手と貸し手の間の仲介者の役割を果たし、融資は通常、ピア・ツー・ピア方式でマッチングされ実行されますが、分散型融資は中央集権的な融資とは正反対で、借り手と貸し手の取引とニーズを一致させるために、融資の多くは分散型ファンドのプールで行われます。

フラッシュローンの本質的な要件は、借入と返済が1つのブロックで完了することであり、そうでなければ取引はロールバックされます。フラッシュローンのプロセス全体はスマートコントラクトに基づいており、あらゆる種類のアービトラージや取引のパッケージングを処理します。

世界中の投資家は、アービトラージ、借金、取引所間の裁定のためにフラッシュローンを使用しています。

Aaveプロトコルの主な目的は、ライトニングローン商品の開発に関心のあるすべての人にライトニングローンを提供することです。これにより、開発者や金融商品の設計者は、他のソースからの資金を必要とせずに借り換えを実現することができます。これらの商品はエンドユーザー専用に設計されているため、最終的な受益者はエンドユーザーであり、これらのローンは、資金の需要を大幅に削減するとともに、取引コストを削減します。
フラッシュローンは、誰もがブロックチェーン技術を利用し、最大のレバレッジを得るために異なるDeFiプロトコル間のアービトラージを行うことができるスマートツールの一種です。フラッシュローンでは、ユーザーは無担保方式で流動性プール内の暗号資産を貸すことができますが、ユーザーは一連のスワップ・モーゲージ清算操作の後、固定の借入コストで借りた暗号資産を返却しなければなりません。フラッシュローンがロールバックを引き起こす可能性もありますが、ロールバックの場合はコストもリスクもゼロなので、投資家の信頼に影響を与えることはありません。

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BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。

第596話からのターン。バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきます。

~第595話まで
現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。

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ABOUTこの記事をかいた人

農耕型・堅実派のアルゴリズムトレーダー。夢はヘッジファンドを自動で運用することです。簡単なプログラミングからパソコンの組み立てまで全て一人でできるバランス感覚の持ち主です。 DeFi(分散金融)をわかりやすくお伝えすべく「クリプト訪ねて三千里」に挑戦しています。