アイアン・ファイナンスのトークンが64ドルからゼロ近くまで下落
世界初の取り付け騒ぎ(銀行駆け込みラッシュ)
Iron Titaniumトークン(TITAN)が64ドルからほぼゼロ近くまで落ち込みました。アイアン・ファイナンスはツイッターでIron Titaniumトークン(TITAN)の引き出しを呼び掛けています。一方でIRONのほう(USDC担保)のステーブルコインは今も通常通り取引が可能とのことだったのですが、ユーザーからは大きく非難されました。
“2021年6月16日、日本時間の午後9時頃、一部のクジラがIRON/USDCから流動性を排除し始め、IRONを換金する代わりにTITANをIRONに、IRONをUSDCに直接、流動性プールに売却したことで、IRONの価格がオフペグになったことに気付きました。TITANは2時間で65ドルから30ドルに下落しましたが、その後1時間で52ドルに回復しました。しかし、その後にさらに暴落が待っていました。
アイアン・ファイナンスは現実社会の銀行のシステムを模倣したもので、部分的には担保を持つステーブルコインでありますが、銀行の準備預金と似ています。人々がパニックを起こしてお金を引き出そうと駆け寄ることでシステムが崩壊していくのと同じです。ある人は水曜日に、「学費がなくなった」とツイートしました。「3,000ドルあったのに、0.5ドルになってしまった。何を引き出せばいいんだ?これはフェアではありません。この原因を作った人は罰せられるべきだ…… 私はこれからどうすればいいの?」とその人は付け加えました。
現在、チームはこの異常な出来事の中で何が起こったのかを把握するため「プロトコルの詳細な分析」を行う予定です。Finder.com.auの創業者であるフレッド・シェベスタの氏は、「ラグプル(ちゃぶ台返し)もエクスプロイト(悪用、脆弱性をついた悪意ある攻撃)もなかった」と述べています。最悪の事態が発生したのだ、と アイアン・ファイナンスのブログ記事はこう締めくくられている。
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BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。
第596話からのターン。バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきます。
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現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。