クリプト訪ねて三千里:第749話
DeFiで不労所得

「DeFiで不労所得(=パッシブインカム)を生み出す4つの方法」

4 Ways DeFi Can Generate Passive Income

なんていうものが世の中に出てきているくらいですから大変なことになっているのは間違いないです。なぜこんなに儲かるのか。ちょっと考えてみました。

ちなみにその不労所得を生み出す4つの方法はこちらです。今回のブログはこれら陳腐なことをお伝えしたいわけではありません。

方法その1:ステーキング
方法その2:流動性提供者になる
方法その3:イールドファーミング
方法その4:レンディング

みなさんご存知だと思いますが「ねずみ講」というのは、儲かります。中身がなければ詐欺ですが商品やサービスを伴えば詐欺ではなくネットワーク商法、マルチ商法、MLMなどと呼ばれるビジネスになります。この手法も超強力で、まあ正直巻き込まれると若干の違和感は生まれるのですが、今の時代であっても原始的マルチがしぶとく存在しますし、今後も形を変えて既存ビジネスに組み込まれることでしょう。なぜならば超強力だからです。

DeFiの可能性は当ブログでもさんざん説明してきましたが、金融の中間業者が不要になること、直接金融として当事者同士が結び付くことができること、技術基盤が電子ベースであるがゆえに革新的なサービスが誕生しうること(フラッシュローンやクレジットデリゲーション)など、注目すべきポイントが山ほどあります。実際に伸びると私は確信しておりますが、どうもこのDeFiは膨張する性質があるなと思い、その膨張の理由をお伝えしたいと思っております。

1、利回り獲得

利回り獲得という誰もが理解できるコンセプトがミソです。実際、流動性提供をしたりステーキングをすることで手数料を稼ぐことができます。配当や利回りは、確実に手に入るとみなされていますので、安心感もあるのでしょう。当然ながら保有トークンの価格変動もありますし、インパーマネントロスもありますので、すべての人が儲かるというわけではありません。基本はゼロサムです。ですが、うまい具合に絡み合ってゴールドラッシュを再現しているのです。

この項目についてはインパーマネントロスを挙げておきましょう。インパーマネントロスは流動性提供する際にトークン比率を一定にしてロックするのですが、引き出しする際にその比率がズレていれば損失を被ります。インパーマネントロスが発生しにくいのはステーブルコイン対ステーブルコインですが、その他ではほぼ間違いなく発生することでしょう。ですが、引き出すまでは確定しない。つまりロックしている限りにおいて、その損失に気づくことなく利回りを得られている気分を味わえるということです。その差分は人々に魅力を与えるには十分です。

2、若干ねずみ講が絡んでいる。

これはDeFiが悪いのではなく自然にこの仕組みが出来上がっているのです。流動性提供、ステーキングをすれば利回りが得られるのですが利回りを得るためにはDeFiサービスを使わなくてはいけません。トークンを手に入れるために手数料を払ってDeFiサービスを利用するのですが、その手数料は先駆者に回ります。また、これは規模が大きくなればなるほど、そしてDeFi知識があればあるほどにねずみ講の上位層に行くことができます。ねずみ講という言い方はよろしくなかったですね。マーケットというのは、先行者や早耳を持つ人が利益を得られるのは当然なので、詐欺的要素は全くないです。ですが密接にこのマルチの仕組みが絡んでいるということは間違いありません。

3、マーケットが小さい。

成長してきていますがまだまだ小さいです。参入者が増えれば増えるほどそのインパクトにより押し上がっていくことは間違いないです。成長性があるのは日本とベトナムのどちらですか?と聞いているようなものです。先端的な技術要素であることもポイントです。石炭業界とブロックチェーン業界であれば、ブロックチェーン業界のほうに投資したいですよね。今後の伸びしろが期待できるからです。

4、マーケットのギャンブル要素

本当に利回りだけであればそれほど流行りません。面白くないからです。1日で30%上昇することもありますので、値上がり益&新技術&高い利回りという複合作用でアドレナリンが高まります。30%下落も重要です。この体験により、あの時に手放していればよかった、あの時に買っておけばよかったと感情を揺さぶられるからです。10倍、100倍になったトークンもありますので一攫千金も夢ではないです。ツイッターでも自慢(たぎ)っちょる人をたくさん見かけますね。

5、自然流入だから信用する

DeFiに触れたことのない人にとって、この世界は異常に映ります。価格が10倍になったりすることも珍しくなく、年利80%がむしろ少なすぎると不満を言われる世界です。でも、この世界が実際にありますし、そして勉強をすればするほど確かにその通りだと納得感が得られます。自分で頑張って得た知識ですからDeFiへの信用度は抜群です。むしろDeFiに参入する人はみな勉強をして入ってきていますので、上記で述べた利回り、マルチの仕組み、マーケットが小さいという複合技の追い風により、もう元の世界に戻れないって方は多いです。(私もですが) ようするに、この項目で言いたいことはDeFiにいる人は無理やり連れて来られた人ではなく自主的に入ってきた人ばかりなので、だからこそ「この膨張」も存続しうるのだということです。

以上、DeFiの膨張する性質について自分の考えを述べさせていただきました。いずれどこかでガス欠が起こったとしても、私はやはりDeFiに可能性を感じています。例え相場が崩れても、それで失望することはないです。

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BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。

第596話からのターン。バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきます。

~第595話まで
現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。

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ABOUTこの記事をかいた人

農耕型・堅実派のアルゴリズムトレーダー。夢はヘッジファンドを自動で運用することです。簡単なプログラミングからパソコンの組み立てまで全て一人でできるバランス感覚の持ち主です。 DeFi(分散金融)をわかりやすくお伝えすべく「クリプト訪ねて三千里」に挑戦しています。