日本唯一のDEX取引所としてMr. Exchange(ミスターエクスチェンジ)が2017年9月に発足したというところですが、こちらは結局、金融庁との話し合いの結果、解散となりました。みなし業者からの解散となっています。
口座開設を受け付けていたのでしょうか。本来の意味のDEXであれば規制外となるはずですが、そうではなかったということでしょう。同時期にクラーケンもみなし業者の取下げをしていますが、再度登録業者として舞い戻ってきたのは記憶に新しいと思います。
銀行としてお金を預かるには銀行業の免許が必要ですが、ATMそのものに免許は不要です。DEXはATMと同じような形態で、まさかATMを置いているファミマに銀行免許がいると思っている人はいないはずです。
つまり2017年当時の日本唯一のDEX取引所は、DEXではなかったということです。
ただし、当時のエンジニア紫竹氏は健在で、CEX(Centralized Exchange/中央集権型取引所)用に分散型のマーケットメークツールを発表しています。つまりはこれを使えば、どんな弱小取引所でもバイナンスレベルの流動性を提供できるということを意味しています。(そして個人投資家でもマーケットメークできる。) 面白いものが生まれるものですね。
【独占】流動性も分散化して暗号資産市場のインターバンクを目指す。暗号屋・紫竹佑騎が新サービス「Choja」を語る
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BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。
第596話からのターン。バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきます。
~第595話まで
現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。