Aave(アーベ)で採用されているCredit Delegation(クレジットデリゲーション)についてお伝えいたします。
クレジットデリゲーションってどんなものかなとググってみると、結局、行きつくのはLifeForEarthのmrmasaさんとHashHubの平山さんの記事でした。クレジットデリゲーションについては自分の言葉でもお伝えできそうです。
Credit Delegation(クレジットデリゲーション)とは自分の与信枠を他人に譲渡できる仕組みです。与信枠というのは信用貯金なるもので、その人にいくらまで貸せるか、貸す上限を設定して返せなかったら仕方ないな、という金額を数値化したものです。
オカンに金を借りるとして、5万円だったら貸してくれそうです。でも5万円以上は貸してくれません。オカンは5万円以上だと返ってこないかもしれないと疑っているからです。5万円は仮に返ってこないとしても許してくれる。その金額が5万円で、これが与信枠です。私=与信枠5万円。
オカンは妹にお金を貸しません。貸したとしても3千円です。仕事もしておらずかつお金に対する考え方がセコいからです。妹=与信枠3千円。
さて、妹が美容院に行くために1万円が必要となりました。お金を借りたいのですが、オカンは3千円までしか貸してくれません。でも私があいだに立てば、その差額であるプラス7千円をオカンから借りることができるのです。これが自分の与信枠を他人に譲渡できる仕組みです。カステラなど甘いお菓子の手数料をもらってもよいかもしれません。
与信枠の譲渡は既存金融にもありますが、あまりにもアナログ過ぎてなかなか広がりにくい仕組みだったと思います。与信枠の審査がそもそもアナログですからね。しかしながら、AaveのようなDeFiにて自動で与信枠の貸し借りができるようになれば、新たな経済圏が生まれることは必至と言えるでしょう。この仕組みは今後のDeFiの注目ポイントだと思っています。
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BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。
第596話からのターン。バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきます。
~第595話まで
現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。