クリプト訪ねて三千里:第51話 Republic

アメリカでは規制緩和を受けて、誰でも気軽に投資ができるような投資プラットフォームの戦国時代に入りつつあります。全体的な経済成長が最高潮の今日この頃、この投資プラットフォームの黎明期を抜けた先には、スタートアップの繁栄がみられるのでしょうか。

手軽にエンジェル投資家。

 

RepublicはAngelListのスピンオフであるCoinListを立ち上げたPaul MenchovとAngelListにおいてGeneral CounselだったKendrick Nguyenが創業したスタートアップです。2019年現在、AngelListとProduct Huntを後ろ盾に、創業して1年とは思えない勢いを見せています。

SECに準拠しており、FINRAのライセンスを保有する認可済みの正真正銘のプラットフォームで、投資家と起業家らは安心して投資と出資を受けることができます。

また、ユーザビリティーへの気遣いも行き届いており、投資家は$25からでもクレジットカードから投資ができる手軽さ、起業家にとっては煩雑な書類を省略できる効率性が魅力です。

資金調達額の6%を現金にて支払わなければならない点、キャンペーン期間中に発行された株式の2%を費用として譲渡するコストは安くはありませんが、選択肢の一つしては有効かもしれません。

そして、法律に準拠した形でのICOを行うことも同プラットフォームでは可能となっており、更にはトークン化もサービスとして提供しているようです。おそらく不動産等の証券化したいものをRepublicにおいてトークン化して、クラウドセールを行うことができるのでしょう。

Title III of Job Actsの緩和という背景もあり、アメリカにおけるEquity Crowd Funding(株式のクラウドファンディング)は盛り上がりを徐々に見せつつあります。AngeListやKickStarter等の巨人らがいる中、Republicのように巨人のスピンオフとして頭角を現すスタートアップが界隈を盛り上げて、新たなスタートアップエコシステムが出現しそうです。

 

【Republic】

・出資ラウンド(2019/5現在):Funding Round + ICO  

・資金調達額:$12M

・売上予測:$5M

 

*出典はCrunchBase

https://www.crunchbase.com/organization/republic-co#section-overview

 

・ポジションについて

2019年5月現在の従業員は-50名。

就業時間はフレックス制で、休暇も事前に申請すれば特に上限は無いとのこと。スタートアップらしくご飯やスナックも完備。空きのポジションがいくつかあるので挑戦してみは如何でしょうか!

1 個のコメント

  • […] ユーザー層自体は勿論限られますが、今後もこのような投資プラットフォームは増え続けていくトレンドにあります。そのような中、以前取り上げたSeriesOneやRepublicと異なる点は、RealBlocksでは、直接デジタル資産に投資するのではなく、ファンドのシェアに投資するという間接的な投資方法となります。良い点としては、流動性の低いデジタル資産に投資するよりもリスクが限定的という点、悪い点としては、ファンドを挟む手数料でしょうか。手数料の正確な数値の記載がありませんが、ご活用される場合はその点留意していただくとよいかもしれません。 […]