BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。
現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考える筆者が、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムです!その日目に留まったメディア記事も幾つかピックアップしてお届けします!
勝手にピックアップ。今日のクリプト界隈の出来事。
・FTXがSolanaでDEXをリリース(The Block)
新興の取引所でNo.1と言っても過言ではないFTXが遂にDEXをリリース予定。しかも、プラットフォームはEthereumではなく、Solanaとのこと。Ethereum Killerの一角に位置するSolanaは処理力がEthereumよりも大きく安いと名高い。一方でEth系トークンとの互換性において若干の課題アリ。
⇒界隈を先取る姿勢が評価され徐々に影響力を広げている同社が遂にDexをローンチ予定。Ethereumではないプラットフォームということですが、使用感は如何ほどか。
・音沙汰のなかったBakktが日間最高取引額を記録(The Block)
27日、Bakktで11509BTCが取引され、日間の取引額で史上最高額を記録。
⇒先日のBakktで取引が1カ月以上もないという報道から一点、いきなり最高取引額を更新。凄まじいUPDOWN。投資家がどのように使い分けているのか謎。
・ETHをショートしていたことで有名なファンドが閉鎖(The Block)
Tetras Capitalはあるレポートでは47位につけるヘッジファンドでした。2018年からETHを$700近辺からShortしていたことで有名でしたが、今回のETHの急騰で預金額が75%(-25%?)となり閉鎖を決断。
⇒$700からショートを振りながら当初のファンドサイズを下回るとは相当なレバをかけていた模様。
今日のスタートアップ・ハント!
Utreexo:A dynamic hash-based accumulator optimized for the Bitcoin UTXO set
https://eprint.iacr.org/2019/611
Bitcoinのコンセンサスネットワークでは全てのノードがUTXOにおける合意を形成する必要があります。ネットワークが大きくなるほど各ノードの負担が増え、これがスケーラビリティにおける大きな課題となっています。
そこでUtreexoは、ストレージとネットワークのサイズを分離することで、ノードバリデーターに求められるハードウェアの要件を下げられるかもしれないと考えました。
Utreexoが提案しているのはハッシュベースのアキュムレータ。ローカル環境でUTXOセットを表現でき、フルセットのサイズとは対数的です。ノードは、トランザクションのインプットに”包含証明”を追加して増やし、アキュムレータの状態とともに、トランザクションを検証するために必要なすべての情報を提供します。”包含証明”のサイズが大きくなるとネットワークトラフィックが増加しますが、これらの証明は検証後に破棄することができ、アグリゲーション手法はそのサイズを管理可能なレベルのオーバーヘッドにまで削減することができます。キャッシングのために500MBのRAMを割り当てて2019年初頭までのビットコインのブロックチェーンをダウンロードしたシミュレーションでは、証明はそれまでのダウンロード量に約25%を追加するだけでした。