欧州で1月から施行されているAMLD5。顧客資産のカストディ業務を要する全てのクリプト業者に対して適用されるマネロン規制ですが、この法律によるコンプラコスト負担で小・中規模の業者が耐えられず、会社を閉じる例が増えてきています。日本では既に交換業ライセンスが大きなハードルとなり、同様の状態ですが、幸い20社ほどがギリギリ生き残っています。
BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。
現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考える筆者が、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムです!これ面白くない?という軽いノリでやっています。
Genesis Trading:https://genesistrading.com/
OTC digital currency trading for institutional buyers and sellers
機関投資家向けのブローカー業務を営むGenesis Tradingがクリプトに特化したカストディアンであるVo1tの買収を発表しました。プライムブローカ―を目指すレースが激化してきたと各メディアでは報じられています。
今までレースの先頭を走っていたのが同じくNYに拠点を置くTagomiでしたが、今回のGenesis Tradingの動きで、その順位が入れ替わったか。Tagomiはレンディングやトレーディングで月1000億円近いクリプトの取引を行うGenesis Tradingと比べると流動性が少し落ちる印象。
BitGo等のカストディアンがブローカーと提携する例もありましたが、界隈の主要ブローカーがカストディを自社で保有する例は初となります。
機関投資家の心理を考えれば、やはりクリプトの管理は他社に任せたいはずなので、管理から取引の発注・実行までできる同社は必須な存在。
・出資ラウンド(2020/5現在): –
・資金調達額:-