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Atomic Capitalはデジタル資産の発行、ファンドレイジング、独自の人脈を通じた非公開投資の機会を提供している昨年創業したスタートアップですが、昨月4月に暗号通貨を担保にしたクリプトレンディングサービスの開始を発表しました。
Coindeskによると、最大で担保にいれたクリプト(Bitcoin、Etheruem)の85%までをFiatで融資すると報じられています。これはBlockFiの50%、その他の競合の20%ー70%と比較すると非常に積極的な数値であるといえます。
ただ一方で、金利は競合の4ー9%よりも高い、11ー13%。また、貸出額は約1000万‐100億円。4月時点で約80億円の申し出があるとのことです。
Atomic CapitalはSTOにてシードラウンドを終わらせており、既に約3.4億円を調達しています。(2500万はBaroda Capitalから)
顧客が担保として置くクリプトはLockwood Groupがカストディアンとして引き受けるとのことで、運営についてはFINRAの認証を受けた、Lohi Securitiesが金融ブローカーとして活動しているとのことです。
ユーザー側として気を付けたいのは、やはりボラティリティでしょうか。担保として預けておいたクリプトが大幅に値下げした場合、マージンコールがかかり、担保が没収される危険性もあります。
BlockFiを初めとするレンディングビジネスが流行ってきてはいるものの、クリプトの性質上、貸出額の上限、金利の設定は非常に難しいところですね。ここら辺の数値についても意識して見てみたいです。