本日取り上げるCoinhouseはConsenSys Venturesが出資するフランス発のスタートアップ。設立の経緯が興味深く、コールドウオレット最大手のLedger創業者が立ち上げた会社だけに動きが気になるところです。
富裕層向けクリプトコンシェルジュ
CoinhouseはConsenSys Ventureが投資するポートフォリオの1つで、リテール向け取引所や、富裕層&機関向けのブローカー業を営む、フランス発のスタートアップです。元々は2014年に Eric Larcheveque とThomas FranceらLedgerの共同創業者がパリで立ち上げた、コワーキングスペース、インキュベーターであるLa Maison du Bitcoinが前身で、徐々にサービスの幅を広げていき、現在ではトレード/マーケット分析、投資助言やカストディといった様々なサービスを展開しています。
彼らのウェブサイトを見るに、主な注力対象はリテールというよりは富裕層、機関向けなのでしょう。提供している具体的なサービスは下記の通りです。(一部抜粋)
Paris Store(店頭サービス):
-Training: 個人、企業向けのセミナー
アドバイザーによる投資助言、デジタル資産の管理、Etc
Premium Membership: 富裕層向けのカスタムサービス
-Preferred Commission(2%のコミッションで取引代行)
-Personal Relationship(デジタル資産に関する様々なコンシェルジュサービス)
-Exclusive Premium Content(Coinhouse独自のリサーチペーパーを公開)
-VIP Event(Premium Member向けのイベント)
Asset management:
-投資助言(上場済みトークンの売買/ ICO投資)
-個別サービス(資産管理や送金処理の代行)
-カストディ(デジタル資産の保管)
ICOサポート
-KYC代行、トランザクション管理、カストディまでのフルパッケージ
Liquidityには自信があるようで、€10M/件の取引対応が可能、また€100M/日まで取引(現物)を処理できるとのことです。
また取り扱い通貨は250種類。フランスは暗号通貨の税率が安いことで有名ですが、取り扱い通貨の規制等はどうなっているのでしょうか。。
ブローカー業のライセンス等の情報が記載されていなかったのですが、いわゆるプライムブローカー的な立ち位置にいるのでしょう。割と簡素なウェブサイトですが、Ledgerの創業陣営が設立した会社だけに注目はしておきたいところです。