クリプト訪ねて三千里:第33話 Coinhouse

本日取り上げるCoinhouseはConsenSys Venturesが出資するフランス発のスタートアップ。設立の経緯が興味深く、コールドウオレット最大手のLedger創業者が立ち上げた会社だけに動きが気になるところです。

富裕層向けクリプトコンシェルジュ

CoinhouseはConsenSys Ventureが投資するポートフォリオの1つで、リテール向け取引所や、富裕層&機関向けのブローカー業を営む、フランス発のスタートアップです。元々は2014年に  Eric Larcheveque Thomas FranceらLedgerの共同創業者がパリで立ち上げた、コワーキングスペース、インキュベーターであるLa Maison du Bitcoinが前身で、徐々にサービスの幅を広げていき、現在ではトレード/マーケット分析、投資助言やカストディといった様々なサービスを展開しています。

彼らのウェブサイトを見るに、主な注力対象はリテールというよりは富裕層、機関向けなのでしょう。提供している具体的なサービスは下記の通りです。(一部抜粋)

Paris Store(店頭サービス):

-Training: 個人、企業向けのセミナー

アドバイザーによる投資助言、デジタル資産の管理、Etc

 

Premium Membership: 富裕層向けのカスタムサービス

-Preferred Commission(2%のコミッションで取引代行)

-Personal Relationship(デジタル資産に関する様々なコンシェルジュサービス)

-Exclusive Premium Content(Coinhouse独自のリサーチペーパーを公開)

-VIP Event(Premium Member向けのイベント)

 

Asset management:  

-投資助言(上場済みトークンの売買/ ICO投資)

-個別サービス(資産管理や送金処理の代行)

-カストディ(デジタル資産の保管)

 

ICOサポート

-KYC代行、トランザクション管理、カストディまでのフルパッケージ

 

Liquidityには自信があるようで、€10M/件の取引対応が可能、また€100M/日まで取引(現物)を処理できるとのことです。

また取り扱い通貨は250種類。フランスは暗号通貨の税率が安いことで有名ですが、取り扱い通貨の規制等はどうなっているのでしょうか。。

ブローカー業のライセンス等の情報が記載されていなかったのですが、いわゆるプライムブローカー的な立ち位置にいるのでしょう。割と簡素なウェブサイトですが、Ledgerの創業陣営が設立した会社だけに注目はしておきたいところです。