・”Move-to-earn”のアプリであるStepnはユーザーがウォーキング、ジョギング、ランニングなどで仮想通貨を獲得することができる
・ユーザーはNFTスニーカーを購入する必要があり、スニーカーの種類によって獲得できるコインの割合も変わる。中には数千ドルで取引されるものもある
Stepnはここ数年で注目を浴びてきた2つのシステム「Augumented Reality (AR) 」と、「Play-to-earn」の融合である。
StepはまずARの部分として、PokemonGoのようにGPSを用いて歩いた距離を測定する。そしてその部分にAxie Infinityに代表されるようなPlay-to-earnのシステムとして、ユーザーに仮想通貨を報酬として渡す。このシステムから”Move-to-earn”という言葉が生まれた。
Stepnとは?
Stepnとはイーサリウムと対を成すSolana上に、FindSatoshi Labによって構築されたスマホアプリである。StepnのネイティブトークンであるGreen Satoshi Token (GST)はゲーム内ウォレットもしくは外部から接続されたウォレットに貯めることができる。
まずユーザーはNFTスニーカーを購入することでゲームを開始する。そしてスニーカーをアップグレードすることで、距離ごとに獲得できるGSTを増やすことができるのだ。このNFTスニーカーはセカンダリーマーケットで売買可能であり、$400~$100,000の価格レンジで、非常に効果で取引されている。
このスニーカーには様々な特徴がある。通常のRPGでアーマーなどの装備を強化するのと同様に、スニーカーは強化することで5種類の特殊効果も獲得できる。耐久性は、獲得量を減らす代わりにスニーカーが壊れることを防ぐ。運気は、ジョギング中にランダムでゲットできるコインを増やす。履き心地は、GMTと呼ばれるガバナンスに紐づいたトークンの獲得を可能とする。効率性は、各energyの使用毎に獲得できるGSTを増やす。そしてenergyとは、プレイヤーが持っているMove-to-earnの時間の長さである。
PokemonGoはゲームとエクササイズを合わせることで、多くの人々の運動を促進し、健康の改善に寄与した。更にそこにクリプトという金銭的インセンティブを加えることで、さらにユーザーがエクササイズをする楽しさ以外の「メリット」を増やした。しかし、スニーカーの最低価格が$400ということで、初期コストが非常に高い。Play-to-earrnゲームに共通している点として、必要な初期コストの高さがある。より多くの人にNFTゲームが広がるためには、この初期コストの問題の解決が必要不可欠だろう。
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BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。
第924話からのターン。暗号資産、DeFi、NFTに感化された新進気鋭の若手が定期的に登場します!
ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムもあり、アメリカ発の最新情報など絶妙にサンドウィッチされて生きた情報をお届けいたします。
第596話~第923話まで、バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきました。
~第595話まで
現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。