クリプトはデジタル上の資産でありますが、大量のエネルギーを消費します。
各トランザクションで、米国の平均的な家庭で使用される月間量のほぼ2倍を消費します。
ここで知っておくべきことは以下の通りです。
クリプトに存在する2つの環境コスト
- 二酸化炭素排出量の増加
- 電子廃棄物の処理
二酸化炭素排出量の増加
クリプトのマイニングには膨大なエネルギーが必要です。
計算、ネットワーキングを行うコンピュータには冷却が必要です。
より多くの電力を生み出そうと思えば、化石燃料が必要になってきます。
電子廃棄物の処理
ビットコインを得るために使用するマイニング機器は、約1.5年で陳腐化する。
ビットコインの輪を掘り下げる人が増えるにつれ、電子廃棄物の量はルクセンブルクなどの国が排出する電子廃棄物の総量に匹敵するほどになっています。
どうすれば環境に優しい暗号通貨を作れるのか、疑問に思うかもしれません。
その方法として4つ挙げられます。
1.PoWの代わりにPoSを採用
PoSは、PoWと比較して、多くのエネルギーを節約することができます。
その他、履歴の証明、経過時間の証明、燃焼の証明、容量の証明などの方法が開発中でもあります。
2.より環境に優しいプラットフォームへの切り替え
より環境に優しいクリプトを使用するプラットフォームを選択することができます。
Ex.)Voice(https://www.voice.com/)
Voiceは、カーボンニュートラルな鋳造とガス料金ゼロを提供するブロックチェーン上に構築されています。
ETHなどと比較すると、より環境に優しいと言えます。
3.スケーラビリティの向上
Solanaのような高速なブロックチェーンまたはレイヤー2ソリューションの使用
これらのソリューションは、ETHのようなブロックチェーンネットワークの負担を軽減することができます。
4.Web3プロジェクトのための環境保護ロードマップをデザインする
一例として、KlimaDAO(https://www.klimadao.finance/)は、KLIMAトークンを放出し、それを使って炭素排出を相殺します。積極的に気候保護プロジェクトを支援し、現在17,245,026トンの炭素を吸収しています。
すべてのプロジェクトが環境保護をロードマップに盛り込めば、Web3は大きな変化をもたらすかもしれません。
Web3をより持続可能で環境に優しいものにするために、私たちはまだやるべきことがたくさんあると思っています。
より環境に優しい方法でエコシステムを構築することが、今後Web3の世界で受け入れられるためには必要になってくるかもしれません。
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BlockRabbit『クリプト訪ねて三千里』とは。
第924話からのターン。暗号資産、DeFi、NFTに感化された新進気鋭の若手が定期的に登場します!
ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムもあり、アメリカ発の最新情報など絶妙にサンドウィッチされて生きた情報をお届けいたします。
第596話~第923話まで、バトンタッチを受けたcryptoトレーダーは、DeFiとは何ぞや?ユーザー目線でコツコツ嚙み砕いていくコラムを書いていきました。
~第595話まで
現在の実態経済からは少し離れたところに、もう1つの経済圏がブロックチェーンによって興ると考えるShoが、その興隆を追っていくために毎日1社ずつ界隈のプロダクトを紹介していく超短編気まぐれ日刊コラムであり、メディア記事も幾つかピックアップしてお届けしておりました。