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NYの投資家界隈で話題沸騰。Stakingで着実に資産を増やしてみよう!③

さて、前回までの記事で大半の方(Stakingの最低保有量に満たない方、環境構築が面倒という方、コスト的観点から単独では行わないほうがいいと判断された方)は、おそらく単独でStakingするより、Staking Pool(Staking Service)を活用したほうがおそらくお得だというお話をさせていただきました。それでは、今回の記事ではStaking Poolを活用するという前提で、Stakingの手順を順を追ってご説明させていただければと思います! 早速行きます。   ①Stakingする通貨を選ぼう。 まずはどの通貨をStakingするか決めなければなりません。そこで参考にするポイントはStakingの利率、通貨自体の価値等、幾つかあるかと思います。どのような基準で選ぶかはそれぞれですが、金利だけで選ぶのはお勧めしません。というのもいくら金利が良いからと言っても、価値のない通貨を獲得しただけでは意味がありません。また、Stakingで十分な利率を得るにはある程度の期間Lockする必要があります(スマコンによっては最低Staking期間の制限あり)ので、中長期間Hodlすることとなります。それらを鑑みて、自分が納得する通貨を選択しましょう。   大体のStaking ServiceでStakingを取り扱っている通貨は、Tezos、Cosmos、Livepeer、Dash、Decred、Horizon、Loomといったところでしょうか。(他の通貨でStakingをしたいというはこちら)   Dash、Tezos、Cosmos、Decredを除くと割とマイナーな通貨ばかりで、驚きかもしれませんが、今までStakingが注目されてきて来なかった理由がここにあるのだと思います。 注意点)DashをStaking代行する際には、自分でMasterNodeを立てる必要があるため、Blockchainをダウンロードする必要があります。(2019年6月現在10GBの容量を要します) 煩雑な作業が嫌という方は、Delegation(委任)というウォレットアドレスを共有するだけでStakingすることができる機能を持つDash以外の通貨をお勧めします。   ②どこでStakingするか? 記事の冒頭で記載したように、前提として今回はStaking Serviceを活用するので、Staking Serviceを提供している企業のうちのどこでStakingするのか考えてみましょう。 注目すべきポイントは手数料と取扱通貨。読者の皆さんがStakingしたい通貨を取り扱っているのかまず確認しましょう。もし扱っていれば、あとは手数料で比較するのがいいかと思います。正直、そこまで大きな手数料の差はないですが、一度各ウェブサイトを回ってみることをおすすめします。   Name Staking Fee Features Target Details Coinbase - Cold Storage Insurance Institution IMPLEMENTATION FEE $0 – $10,000 DEPENDING ON USE-CASE CUSTODY FEE 50 bpsANNUALIZED MINIMUM BALANCE $1,000,000 Anchorage - Quoram Institution   Staked 10% of Return   Retails-Institution   StakeCapital -25% of Return Own Server Retails-Institution Cosmos 8%, Tezos...

NYの投資家界隈で話題沸騰。Stakingで着実に資産を増やしてみよう!②

前回の記事では、Stakingが注目されてきている背景や概要に触れさせていただきましたが、今回の記事ではStakingをするためのステップを紹介できればと思います!   そもそも、Stakingをする前に考えなければならないのが、(期待リターン)‐(コスト)。 期待リターンは各通貨、様々なソースがあるので、比較的容易に計算することができますが、重要なのはStakingにかかるコストです。GPUやASICを購入して莫大な電力をかけるPoWに比べれば、PoSは比較的安く始められるものではありますが、依然としてコストはかかります。そこで、大雑把に計算してみましょう。   まず、Stakingの手順ですが、それ自体は大したものではありません。 ざっくりですが、主に下記のような流れです。   1.専用のウォレットをダウンロード 2.ウォレットを起動して同期 3.ブロックチェーンのダウンロード(2019/5時点でEthereumのデータ容量は140GB) 4.ウォレットの暗号化と再起動 5.プライベートキーの保管 6.プライベートキーでウォレットを起動しStaking開始   ネックとなるのが、2と3です。 基本的にStaking中はウォレットを同期し放し、つまりずっと起動させていなければなりません。そうなると、大容量のデータをダウンロードし続け、CPU負荷に耐えられるコンピューターが必要です。またストレージもどうするのか、悩みどころですね。   とりあえず、各要素の細かい比較は置いておいて、必要なものは主に下記の2つかと。 *電気代は省略します   ・ミドルスペック以上の性能を持つデスクトップパソコン:約10万円   ・クラウドストレージ(AWSを使用):月額約1万円 →ストレージ設計については、検討の余地があると思いますが、ここでは短絡的にAWSを使用   初期費用はともかく、月額1万円の費用を取り返さなければならないのは大変な痛手です。   Etheruemの期待リターンは3-5%/年に収束するものと考えられていますので、12万円/年のストレージコストをカバーするためには、少なくとも240万円分のEtheruemをStakingしなければなりません。(利率5%で計算)   上記は大変大雑把な計算なので、単独でStakingを行う場合はより精密な計算が必要なのは言うまでもありませんが、気軽に出来そうなものでもないですね。 また、Etheruem自体の価格変動もあるので、ちゃんとコストを補填するためには240万よりも更に多くのETHをStakingしておくべきでしょう。   ちなみに32ETHあれば、誰でもStakingすること自体は可能ですが、単独で行った場合、32ETH=約100万円(2019年5月時点)では、元が取れそうにありません。。   何だか、Stakingが庶民的でない印象を受けますが、ここで気落ちしないで下さい! コストを頑張って削るのも1つの選択肢かもしれませんが、Staking Poolと言って、上記の環境を自分で構築しなくてもStakingを代行してくれるサービスがあります。   Staking Poolとは、いわばStaking代行サービスで、ユーザーの代わりに上記の環境を構築してくれることで、ユーザーは簡単にStakingに参加することができるものです。   通常、代行サービスを利用するとリターンの5-25%程の手数料(ノード運営費用)が生じますので、その点を検討する必要がありますが、自分で環境を構築するのが面倒、Stakingするための最低保有量に達していない、という方はこのPoolを活用するといいでしょう。   長くなってしまったので、今回はここまで。 本記事では、Stakingをするための最初のステップとして、コストについてお届けさせていただきました。来週はStaking Poolを活用したとして、具体的なステップを順を追って、ご説明させていただければと思います!
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NYの投資家界隈で話題沸騰。Stakingで着実に資産を増やしてみよう!①

皆さん、こんにちは!クリプト市場も随分盛り上がってきましたので、久しぶりに資産運用系の記事を投稿させていただこうかと思います。本日はトレードではなく、PoS(Proof-Of-Staking)と呼ばれる合意形成アルゴリズムを採用しているクリプトにおいて有効な、”Staking(ステーキング)”と呼ばれるものをご紹介します。 おそらく読者の皆様のほとんどはPoSについてはご存知かと思いますので、今回はPoSについての説明は省略させていただきます。 もし知らないよ!という方はこちらのリンクからPoSについてご覧いただければ幸いです!   さて、昔から存在しているPoSが今更になって何故盛り上がっているのでしょうか。 それはクリプトの時価総額2位(2019年現在は約3兆円)であるEthereumがPoWからPoSに移行するからです。予定では2019年6月末に移行完了とされる見込みですが、これに続いて様々なクリプトでPoSを採用または移行する流れがあります。2019年末までには25%のクリプトでPoSが採用されるとまで言われています。   そのような背景の中で、何故NYで特別Stakingが盛り上がっているのかと言いますと、PoSにおいては、トークン保有者は自分が持っているトークンを”Staking”することで、金利のような形でリターンを得ることができるからです。     Stakingとは、自分が保有しているトークンをロックし、ネットワークの承認プロセスに寄与することで、その報酬を受け取るという行動です。 実際にはStakingとは、抽選に参加するような感覚で、トークンのStaking(抽選)量が多いほど、新しいブロックを生成する権利が得やすくなります。(生成の権利はStakingしている人たちの間でランダムに選定) *かなりざっくりとした説明ですので、より詳細を知りたい方はこちらを   一方、金融的な側面からみると、Stakingとは債券を持っているようなイメージです。債券自体の価格は変動しますが、利率自体の変動はある程度見込みがつきます。このようにリターンを計算しやすい特性から機関投資家から大変な関心を集めているという訳です。   金利はクリプトによっても様々で平均的な数値を提示しにくいのですが、Ethereumに関しては2-10%/年、近くの金利が獲得できるとされています。     通常、Stakingをする場合、ある程度のトークン保有量が求められます。現状Ethereumでは、Stakingをするためには最低でも32ETH保有している必要があります。最低保有量を満たしている方は自分でStakingすることも可能ですが、Staking Poolを活用して、より高い確率でStakingをする選択肢もあります。期待値は変わりませんが、より多くのトークンを一まとめにしてStakingした方が、ブロックを生成する権利をより多く得られる可能性があります。Poolは一般的に手数料がかかりますので、その点も次回の記事で確認していきましょう!

クリプト訪ねて三千里:第49話 Atra

ニューヨークブロックチェーンウィークが終わって寝不足&時差ボケのブロックチェーン界隈の方々も帰国の途についているところだとおもいます。さて昨日終了したETH NEW YORKの中で注目されたブロックチェーンのdAppが作れるサービス、atraをご紹介します。

クリプト訪ねて三千里:第32話 CHAIN.io

今回は今までの中で最も地味な一里となると思います。ブロックチェーンインテグレターのchain.ioをご紹介します。

AIRSWAPセミナー@Columbia大学に行ってみた!

NYの大学ではブロックチェーン関連のセミナーが活発に行われています。今回はコロンビア大のBlockchain@ColumbiaがAIRSWAPを招いてセミナーを開いたので行ってきました!大学で開催されるブロックチェーンのセミナーはどんな感じなのかをご紹介します!

相場分析 33

今週は動きがあまりありませんでした。再三申し上げているように、私がウォッチしている4つの仮想通貨は同じような動きをしていますので、4種類ともあまり動きがありませんでした。

相場分析 32

みなさんこんにちは。ニューヨーク在住のIchiroです。 今週日足はすべて陰線でした。