クリプト訪ねて三千里:第1340話
国際送金の仕組み [ コルレス銀行編 ]

前回の記事では国際送金で広く採用されている技術として、SWIFTを紹介した。ただあくませSWIFTは送金に関する情報をメッセージする機能だけで、実際のお金の動きは別のシステムを採用している。それがコルレス銀行である。

 

コルレス銀行の仕組みを理解するには、まず国内の銀行同士で送金を行う際の仕組みを理解する必要がある。例えば、日本国内のみずほ銀行からSMBCに送金をする際、もちろんこの両銀行は現金の受け渡しを行うわけではない。国内の銀行は中央銀行である日本銀行に口座を持っている。銀行間の送金を行う際は、この日本銀行にある銀行の口座の残高を変えることで送金を行っている。

 

さて、ここから国際送金の仕組みに入っていく。国際送金は、この国内銀行同士の送金の仕組みを利用している。具体的には、コルレス銀行と呼ばれる、外国の中央銀行に預金を持つ銀行(コルレス銀行)へ送金を行う。その後、外国にあるコルレス銀行から、送金先へ再度国内銀行の仕組みを使って送金を行っているのだ。なお、コルレス銀行は日本だとSMBC、アメリカだとCitiやChaseなどがある。

日本→アメリカへの送金の場合

A銀行→SMBC(日本)→コルレス銀行(アメリカ)→アメリカB銀行という形になる

なお、日本を例にとると、SMBCは外国にあるコルレス銀行に送金を行っている。これはSMBCが海外にコルレス口座という口座を持っており、ここで入手金(振替)をおこなっている。

 

このように国際送金は複数の銀行を仲介するため、目的や資金の背景を明確に伝えなければ中継銀行たちが何のための送金かわからず、お金が途中でストップしてしまうことがある。

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