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ZF、UBS、IBMが車載支払い送金システムにブロックチェーンを起用

Original Article : ZF, UBS and IBM bring blockchain to in-vehicle payments
September 14, 2017 | Written by: Jen Clark

今週からはじまったフランクフルトモーターショー(IAA)2017で大きく話題になっているニュースがあります。 9月14日にIBMが、ZFフリードフィヒスハーフェン社(訳注:ドイツの自動車部品製造企業)およびUBSとのエキサイティングな共同プロジェクトについて発表。モビリティ(訳注:誰とでも、いつでも、どこででも、ビジネスを行える)サービスでは初となる、ブロックチェーンベースの車載トランザクション(取引)プラットフォームを開発中です。この分散型台帳テクノロジーにより、安全で透明性の高い車中からの支払い送金が実現すれば、有料道路の通行料や駐車料金、カーシェアリング代、eBattery料金の支払いなどを、すべて車での移動中にできるようになります。

この発表は、自動運転車や完全自律可動型車両をめぐり広がる熱狂を背景に行われました。このビジョンを達成するために重要なのは、車が環境に対応し、経路をナビゲートし、人間の介入なしで診断チェックを実行できる信頼性の高い自律可動型エージェント・プログラムの開発。 確かにこれは挑戦です。しかしながら、ZF、UBS、IBMの新トランザクション(取引)プラットフォームは、まさに(eコマースの側面に関しては)このようなエージェント・プログラムとなる予定であり、自動車の完全自律稼働化への重要な一歩を象徴するものでもあります。

すべてが始まった場所:Car eWallet

今年初めに、ZFとUBSはCar eWalletというプロジェクトを発表しました。ユーザーが有料道路の通行料、駐車料金、電気自動車の充電料金をキャッシュレスで支払いできる有望なシステムです。このコンソーシアムにIBMが参加することで、今後は各ネットワーク参加者しかアクセスできない安全な記録に関し、彼らからの情報を同期化して格納する方法が加えられることになります。
さまざまな機関が情報の漏えいを恐れることなくデジタル接続できるようになることで、車中のeコマースに変革がもたらされることでしょう。加えて、自動車メーカーや関連サービスプロバイダーのために、新たな機会を作り出すことも意味します。

ZF Car-eWallet

どのように機能するのか?

当該プラットフォームはIBM ブロックチェーン上に構築され、IBMクラウド経由で提供されるます。背後のパワーソースはすべてHyperledger Fabric 1.0。これは、ブロックチェーン技術を前進させ、共有する試み「Hyperledger」から生まれたプロジェクトのひとつです。同プロジェクトは複数業界にまたがっており、IBMは初期メンバーでもあります。

ZF、UBS、およびIBMのエンジニアは、車載トランザクション・システムへのアクセスを消費者に提供するブロックチェーンを新たに共同設計しました。これは、ユーザーが外出先で電気自動車を充電したり、カーシェアリングのポータルで一時的なユーザーから料金を集めたり、自動車保険の補償請求を裏づけるメンテナンス履歴をデジタル記録したり、中古車市場での詐欺行為を防いだりできるようになることを意味します。

自動車メーカーとサービスプロバイダーは、IBMブロックチェーンに登録することにより安全に情報を共有し、駐車場、車宅配受け取りサービス、または充電などのサービスに関し、新しい方法で料金を支払えるオプションを顧客に提供できるようになるのです。

これからもつづいてゆくジャーニー

フランクフルトモーターショー2017とIBMブロックチェーンについて詳しく知るために役立つリンクは以下をご参照ください: